対象分野 | 農業 |
対象分野詳細 | 水産 |
SDGsゴール |
2. 飢餓をゼロに 14. 海の豊かさを守ろう |
対象国 | カメルーン |
対象地域(州・県名) | 海面漁業の盛んな沿岸州および内水面養殖が盛んな中央州を中心としたカメルーン国内全域 |
対象国・地域の現状 | カメルーン国の年間水産物の消費量は40万dと推測されており、このうち漁獲生産量は18万d、養殖生産量は1,000dである(ACP Fish 2011, MINEPIA 2013)。現状では20万d近い不足分を海外からの輸入に依存しており、カメルーン政府は将来的に国内生産で需要を満たすことを目指している。 |
解決すべき課題 |
(1)「魚残滓廃棄処理」 漁業生産において、我が国は2005年クビリ市に零細漁業センターを整備し、現在、ドアラ市にユプウェ水揚場・魚市場の建設が予定されている。これにより海面漁業の収益性・生産性の向上が期待されている。 一般的にカメルーンでは消費者は魚を市場で購入後、その下処理として市場には鱗、内臓などを取り出し捌く専門の担当者がいる。これら魚の内臓などの残渣は一部では家畜のえさなどに活用されているが、多くはごみと一緒に廃棄されるなど市場内での環境、及び残渣が海洋投棄されることによる環境汚染が懸念されている。 これら残渣の有効利用に関して、我が国の製造業にはこの水産物残渣を発酵処理することで魚粉として付加価値を付けるシステムがある。このような民間企業による製品の活用が期待される。 (2)「餌料生産」 養殖生産量は内水面養殖によるものである。養殖魚は高価格帯(1,500〜2,500FCFA/kg)で取引されており、養殖生産量は民間の主導により右肩上がりである。現在、ベナン国で展開しているPROVAC2(内水面養殖普及プロジェクト)の広域支援の一環として、カメルーン国にも技術支援が行われている。 カメルーン国内ではローカル配合飼料を製造する経営体が少ないことから、養殖家は高価な輸入配合飼料を使わざる得ない状況であり、これが養殖普及のボトルネックとなっている。現在、国内ではローカル配合飼料の需要が高いことから、配合飼料ペレットを作る日本製の小型造粒機の導入が期待される。 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
有機系廃棄物発酵処理システム 配合飼料造粒機(小型) |
市場規模 | |
関連する公的機関 | 畜産漁業動物生産省(MINEPIA)、海外漁業協力財団(OFCF) |
関連するJICAの方針 | 重点分野1「持続的かつ包括的な成長の促進」、開発課題1-1「第一次産業の振興」 |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
零細漁業センター整備計画(南部州クリビ市 2005年) ドゥアラ市ユプウェ水揚場・魚市場整備計画(沿岸州ドゥアラ市 実施中) ベナン共和国 内水面養殖普及プロジェクトフェーズ2(PROVAC-2) |
留意点 | |
リスク | |
備考 | |
参考動画 |
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