民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-324-0166)

対象分野 農業
対象分野詳細 加工・流通・輸出振興
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
対象国 パラグアイ
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 パラグアイでは、機械化による大規模な穀物栽培(大豆、トウモロコシ、コメ、小麦など)と放牧を中心とした牧畜産業が発達しており、穀物、食肉牛、乳製品の産地となっている。同国の経済基盤は主に第一次農産品(大豆と牛肉)の輸出に依存しており、大豆栽培は世界6位の高い生産性、競争力を維持している。牛肉の輸出に関しては世界第8位となり、およそ60%が海外に輸出されている。しかし、畜産分野において、家畜疾病、生殖疾患、幼牛の死亡率の高さに起因する生産性の低さが懸念材料となっており、肉質の判別技術が浸透されておらず、先進諸国のプレミアム市場への参入に課題を残す状態である。加えて、一部の農産品生産・輸出への依存から脱却するため、農牧産品の多様化、付加価値の付与、産品加工、輸出向け産品の安全性・品質の確保は、今後同国の更なる発展に不可欠である。
解決すべき課題 ・バリューチェーン改善、付加価値化、高度化(加工技術やパッケージ技術向上等を通じた付加価値化)
・市場拡大に向けた安全性・品質の確保
・農牧産品の多様化と商業化
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 【バリューチェーン改善】
・現地で持続性が確保でき、小規模導入が可能なバリューチェーン改善に資する技術
 例)
 - 野菜各種・畜産品のコールドチェーン整備(ロス削減、防カビ技術)
 - 安価で環境負荷の低いパッケージ技術
 - 牛乳製品(パルミジャーノ、白カビ、ブルーチーズなど )加工による付加価値、流通
 -羊飼育の拡大、肉・羊乳(フェタ、ペコリーノチーズなど)加工による付加価値、品質管理、販路開拓
 -熱帯果物(バナナ、パイナップル、パッションフルーツ)のポスト・ハーベスト、加工技術、商品開発、設備、販路開拓
【市場拡大に向けた安全性・品質の確保】
・ICTを活用した農畜産品のトレーサビリティ確保
【産品の多様化】
・マテ茶及び薬草(レモンバーベナ、橙(だいだい)の葉、レモングラスほか70種類)の日本への販路拡大
・日系社会の加工・製造する日本食品(味噌、豆腐など)の中南米地域でのブランディング、流通、販路開拓
市場規模
関連する公的機関 農牧省、パラグアイ農業技術院、国立家畜品質・衛生機構、国立植物・種子品質・防疫機構、国立アスンシオン大学
関連するJICAの方針 国別開発協力方針に基づき、重点分野(中目標)である「格差是正」(小目標)小農自立化プログラムを重視。
関連するODAプログラム・プロジェクト 家畜衛生対策強化アドバイザー(2019〜2021)
小規模農家の輸出農作物安全性向上プロジェクト(技プロ:2018〜2022)
農牧FVC強化プロジェクト(技プロ:2019年度要望調査採択案件)
留意点
リスク
備考
参考動画

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