対象分野 | エネルギー |
対象分野詳細 | 資源・エネルギー |
SDGsゴール |
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 11. 住み続けられるまちづくりを |
対象国 | アンゴラ |
対象地域(州・県名) | 全国(特に首都以外) |
対象国・地域の現状 |
アンゴラの国家開発計画「National Development Plan(NPD) 2018-2022」において、電力セクターは6つの重点セクターのうち3つ目「必要インフラの開発」として挙げられている。 具体的には、発電力の向上および供給中断の減少を目的とした電力インフラへの投資、(電力供給)サービスの質の向上と適正な価格での電力利用が国民の健康、経済多角化と包括的な成長につながり、またそのためには民間セクターの参画が不可欠であると述べられている。 中でも優先事項として次の6つを掲げている:1)全国レベルでの平均電化率を高め、アクセス不均衡を減少させる、2)化石燃料の代替を目的として、既存の火力発電の場所と利用可能性を最適化するとともに導入済みの新しいもしくは再生可能なエネルギー(太陽光、風力、バイオマス、ミニハイドロ)の電源を増加させる、3)発電への公的投資を長期的な民間資金に徐々に置き換えつつ構造的な性質を持つ投資のために公的資金を温存する、4)良質でオペレーションコストを抑えた全国的な送電網の強化(北部の発電力をルアンダ州、中部、南部へもたらせるように)、5)分離または独立した配電システムを管理するため地方自治体または全国配電公社(ENDE)と民間セクターとの間にパートナーシップを確立する、あるいは再生可能エネルギーのレンタルまたは商業化することで、全国に散在する多くの自治体への電力アクセスの拡大を可能にすること、6) 持続可能な管理(サービスの効率化と損失レベルの大幅削減)である。 アンゴラは、北中部を中心とした電源開発を進める一方で、独立系発電事業者による投資に向けた環境整備を進めており、今後の発電主体は主に民間を想定している。送電系統は、主に北部、中部、南部と分かれているが、最終的にはすべてを統合し配電の効率性を高め、さらにはコンゴ(民)、ナミビアなどの隣国とも送電網をつなげることを計画している。また、水力のみに頼らず、火力や風力、太陽光などの代替エネルギーの活用も見据えた開発を進めている。 |
解決すべき課題 | 現在アンゴラで供給されている電力総量は4,3 GWであり、この半分以上(55%)を水力に頼っている。電力分野における長期的開発政策「Angola Energy 2025」では、2025年までに、電化率を全国平均30%から60%(人口18.6百万人に相当)にするとしているが2020年9月時点では42%に留まっている。また首都が位置するルアンダ州以外の地方州では供給が需要を満たしていないとされている。 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
@中規模水力発電所の設備診断およびリハビリ等技術支援 A特に地方部での電力供給を補うものとして、家庭等に併設可能な発電システム(ジェネレーター、小型太陽光発電装置など) |
市場規模 | |
関連する公的機関 | 水・エネルギー省、各電力公社(PRODEL(発電)、RNT(送電)、ENDE(配電))など |
関連するJICAの方針 |
重点分野1(中目標):産業多角化を目的とした経済開発支援 開発課題3−1(小目標):基礎インフラ整備 協力プログラム名:インフラ整備 |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
・電力開発計画策定能力向上プロジェクト(技術協力、2017-2018) ・南部送電線系統強事業協力準備調査(有償、実施中) |
留意点 | 首都を含む北部〜中北部にある水力及び火力電源、中北部〜中西部のウアンボ市間を繋ぐ基幹送電線(400kV)の開発が中国などの資金で実施された。また、ウアンボ〜南西部のルバンゴ間の送電線(400kV)とルバンゴの発電所(400/220kV)についてはアフリカ開発銀行(AfDB)資金による送電線(400kV)開発が行われている。 |
リスク | |
備考 | |
参考動画 |
このページは、当機構が契約するスパイラル株式会社の情報管理システム「スパイラル」が表示しています。 |