対象分野 | 水の浄化・水処理 |
対象分野詳細 | 水供給・上水道(水源開発、浄水処理、無収水対策、配水管理、水質検査、顧客管理等) |
SDGsゴール |
3. すべての人に健康と福祉を 5. ジェンダー平等を実現しよう 6. 安全な水とトイレを世界中に |
対象国 | ルワンダ |
対象地域(州・県名) | ルワンダの農村部 |
対象国・地域の現状 |
ルワンダにおいては、水へのアクセス率(※1)は60.2%(2017)であるものの、農村部におけるアクセス率(※1)は53.7%(2017)にとどまっており、農村の多くの人々は、安全な水を得るために多くの労力や時間を費やしている。 農村部の主な水源は湧水(44.8%)とパイプ給水による公共水栓(33.3%)となっている。両水源ともに消毒が十分になされていない。 公共水栓に関しては、故障が多く稼働率が低い上に、水栓管理者がいるとき(約12時間)のみ利用可能で且つ間欠給水となっている。稼働率が低い理由としては、郡庁から委託されている民間事業者の能力不足やスペアパーツの調達プロセスの複雑さ等が挙げられている。さらに、公共水栓の水料金は、民間事業者が維持管理していることから、各戸給水より高く設定されている。 湧水は、丘に降る雨の浸透水であるが、丘では、耕作や牧畜などの活動が行われており、肥料や家畜の糞尿、生活雑排水などが浸透水の汚染源になりうる状況にある。しかし、湧水は、未処理のまま飲用されている現状がある。 ルワンダ国内においても2019年3月以降新型コロナウイルスの感染が確認されており、手指衛生などの感染予防の観点から安全な水へのアクセス率の向上、並びに衛生環境の改善が急務となっている。それを受けてルワンダ政府は公共施設、学校、商業施設などに手洗所(ポータブルも含む)の整備を進めている。また、公共水栓では水道水の購入時にその管理者に対し料金を都度、支払うことにより顧客との接触が常時発生している状況にある。 (※1)自宅から500m以内に改良水源がある世帯の割合 |
解決すべき課題 |
・農村部における安全で安価な水の持続可能な供給の不足(手洗い用の水確保を含む) ・公共水栓での水道水の購入・支払い時における管理者と利用者の頻繁な接触 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
農村部における安全で、身近で、いつでも得られる水アクセスシステムに係る製品・技術・ノウハウや仕組み。想定される製品・技術・ノウハウの案は以下の通りであるが、これに限定するものではない。 ・ アクセス:持ち運びの利便性が向上した容器(ジェリカン)、安価な水運搬器 ・ 水質:安全性を確保する簡易水処理キット(塩素タブレット、膜、凝集剤)、簡易、安価、かつ現地調達ができる素材で水質検査が行えるキット ・ 利用可能時間:公共水栓の自動管理化、断水や漏水の自動通知システム(簡易SCADA) ・ 水量:雨水収集システム(雨樋、タンク)、運搬が容易な大規模タンク ・ 水料金:公共水栓の料金を抑えるためのノウハウ・仕組み ・ 水衛生設備:水不足の中でも使用可能であり、より衛生的かつ安価で節水型の簡易手洗い器(家庭用、トイレ用、学校用、公共設備用、商業施設用等) ・ 水道未普及地域向けの可搬型浄水処理給水車、無人型簡易公共水栓(デジタル決済等) ・ 手指消毒材:アルコール消毒剤、微酸性電解水生成装置など |
市場規模 | |
関連する公的機関 | 水衛生公社(WASAC)、郡庁 |
関連するJICAの方針 | 安全な水のアクセス向上及びサービスの質の改善に貢献すべく、地方給水や都市給水のハード及びソフトを支援する。 |
関連するODAプログラム・プロジェクト | 社会サービスの向上(安全な水の供給) |
留意点 | WASAC、郡庁、民間事業者など地方給水には関係者が多いため、彼らと協働しながら活用できる技術ノウハウが好ましい。導入後、継続的な使用を促すための仕組み(流通を含む)が必要。 |
リスク | |
備考 | 2 対象分野詳細「水資源開発・管理(水供給等)」⇒「水供給・上水道(水源開発、浄水処理、無収水対策、配水管理、水質検査、顧客管理等)」 |
参考動画 |
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