民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-551-0200)

対象分野 農業
対象分野詳細 加工・流通・輸出振興
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
対象国 ザンビア
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 ザンビア共和国は、輸出の約70%を銅関連に依存する内陸国である。労働人口の約67%が農業に従事しているが、その多くは、自給自足の農業を営む小規模農家である。持続的な経済発展を遂げるため、農業等を柱とした国内の産業育成が急務となっている。
解決すべき課題 比較的作付面積の大きい主要作物は、主食であるメイズの他、落花生、キャッサバ、大豆、野菜類(トマト、玉ねぎ、キャベツなど)である。加工食品の多くは南アフリカなどからの輸入に依存しており、付加価値を付けた食品加工業は十分に発展していない。また、加工食品の価格は高く、購買層は都市部の外国人や中間層・裕福層に限られている。
一方、ザンビアは、南部アフリカの水資源の約4割が存在する水資源が豊富な国である。また、周辺国を含めた人口規模が約2.7億人で、国際回廊開発も進められるなど、農産品の輸出機会が今後拡大するものと期待されている。以上のような背景から、小規模農家の所得向上や、女性や若年層の雇用創出が期待される加工食品製造のノウハウや技術を持つ企業・団体の参入が求められている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・加工食品製造ラインのノウハウ
・製造機器の技術者養成・訓練
・簡単な製造機器の現地組み立て生産
・食品衛生、品質改善などの指導
など
市場規模
関連する公的機関 Ministry of Agriculture
Ministry of Commerce, Trade and Industry
関連するJICAの方針 JICAが取り組んでいる「開発課題2:農業の活性化のための生産性・付加価値向上」に資する。
関連するODAプログラム・プロジェクト
留意点
リスク
備考 ザンビアでは、ドライフルーツ、蜂密などを小規模生産しているが、ジュースや菓子などの加工技術、缶・ビン・プラスチック容器など包装用製品の製造技術、及び安定した品質と生産力を提供する機材類はほとんど存在しない状態である。また、現地では、外資系企業が砂糖、粉ミルク、瓶ビール、飲料水、コーラなどを現地生産しているが、製造ラインの技術やノウハウは、現地に還元されていない。
参考動画

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