民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-748-0217)

対象分野 農業
対象分野詳細 農業機械(灌漑用ポンプ、ドローン等含む)
SDGsゴール 2. 飢餓をゼロに
8. 働きがいも経済成長も
対象国 モルドバ
対象地域(州・県名) 全土
対象国・地域の現状 モルドバにおいて、農業セクターはGDP産業別構成比9.8%(2019)を占め、労働人口の約3割が農業分野に従事する主要産業である。また、加工食品を含む農産品輸出額は全輸出品の66%を占めており、同国にとって重要なセクターとなっている。モルドバは、2030年までの国家開発戦略において、農業セクターにおける生産性拡大を重要戦略の1つに掲げる他、農業・地方開発戦略2014-2020においては「近代化と市場統合を通じた農業・食品産業セクターの競争力強化」を掲げている。
解決すべき課題 上記の現状を踏まえて、現在同国は輸出先をCIS諸国からEU・中東・南アジア等にもシフトしつつあり、競争力の強化に向けた農産品の生産性向上及び高付加価値の農産品の生産が急務であるが、農家のほとんどを占める中小規模農家の多くが作業効率の低い旧式の農業機械を使用し、また、ポストハーベスト機材についても保存・選果・梱包機材を所有しておらず、係る技術・機材整備が課題となっている。
加えて、同国は現在、農村人口の減少や出稼ぎ人口の増大、高齢化といった課題を抱えており、労働力依存からの脱却に向け、農業機械化のニーズは非常に高まっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 農産品の生産性向上及び高付加価値化に資する技術・機材(特に果物・野菜)
市場規模
関連する公的機関 農業・地域開発・環境省、中小企業開発庁 等
関連するJICAの方針 対モルドバ共和国国別開発協力方針(2014年10月)では、重点分野の一つとして産業振興を掲げており、本事業は同方針に合致する。
関連するODAプログラム・プロジェクト ・円借款「農業機械・設備近代化事業」(承諾額2,059百万円、2020年6月調印。農業事業体の農業生産性の向上を図るもの)
・無償資金協力「貧困農民支援」(2000年から9回実施。日本の支援により農業機械を調達し、食料自給率の向上及び市場競争力を強化することを目的として実施されたもの。)
・無償資金協力「農業機械化訓練センター機材整備計画」(2007〜2008年。農業機械の維持管理技術向上を目的として設立された訓練センターの機材を整備したもの。)
・無償資金協力「経済社会開発計画」(2017年。トラクター等の農業機械を供与するもの。)
・国別研修「畜産物の衛生管理・品質管理」(2016〜2017年。ジョージアと合同の国別研修として実施されたもの。)
留意点
リスク
備考
参考動画

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