民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 09-506-0355)

対象分野 教育
対象分野詳細 初等教育
SDGsゴール 4. 質の高い教育をみんなに
対象国 エチオピア
対象地域(州・県名) 首都アディスアベバ
対象国・地域の現状 エチオピア政府は社会開発の中で教育に最も多くの予算を投入している。1997年より累次の「教育セクター開発プログラム」を策定・実施しており、初等教育へのアクセスは粗就学率ベースで1997/98年の約42%から2014/15年にはほぼ100%まで向上している。2009年からは「教育の質向上プログラム」が本格始動しており、カリキュラム・教科書の改善、教員教育の改善、学校運営の改善、教育行政の能力向上などを中心として教育の質を向上させていくという基本方針が掲げられている。
解決すべき課題 初等教育では依然として各学年平均中退率10%・留年率7%程度で推移しており、急速なアクセス拡大に教育の質担保が追いついていない状況にある。また、中等教育へのアクセスは地域格差を含めて未だ大きな課題として残っており、今後の高等教育の拡大に向けての支障ともなっている。エチオピア、特に首都アディスアベバにおける中間層の割合は最近10年間に渡る高い経済成長に伴い大幅に増加しており、同層の子息らに対する質の高い教育機会の提供が望まれている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 初等、中等教育における日本式学習塾の展開
市場規模 WORLD DATA LAB※によると、エチオピアの中間層人口は2019年の71万人から2030年には960万人(約13倍)に達するとされ、これに伴う消費額は現在の47億ドルから620億ドルに拡大すると予測されている。
※ https://worlddata.io/blog/africa-a-growing-middle-class
関連する公的機関 エチオピア教育省、エチオピア投資委員会
関連するJICAの方針 我が国は、これまで初等教育を中心とする学校建設、学校運営の改善に取組んできた。他方、初等教育の質の改善や中等教育・高等教育への取組み強化の必要性から、プログラムの対象を、初等教育に加え中等を含む(基礎教育)と高等教育に拡大し、基礎教育分野では、@アクセスのさらなる改善、A教育の質の改善を協力の柱とする。具体的には、@アクセス面においては、学校施設の改善を通じた地域格差是正と中等教育ニーズへの対応、A質の改善においては、日本の比較優位を活かし、教員による生徒の学力評価方法、授業内容の改善を図る。高等教育分野では、エチオピア側が重点対象としている科学技術大学の能力強化を柱とし、具体的には長期研修等を通しての教員能力強化を図る。本プログラムの協力により、エチオピア政府が重視する理数分野の強化(産業人材育成)への貢献をはかる。
関連するODAプログラム・プロジェクト ・理数科教育アドバイザー(個別専門家)
・科学技術のための算数・数学理解プロジェクト(技術協力案件)
・初等中等理数科教育支援(海外協力隊)
・小学校理科教育の質的向上(国別研修)
留意点
リスク
備考 本件問い合わせ先:JICAエチオピア事務所
(代表メール) et_oso_rep@jica.go.jp 
(代表電話)  +(251)-11-5504755
参考動画

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