民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 12-026-0325)

対象分野 その他
対象分野詳細 その他
SDGsゴール 8. 働きがいも経済成長も
対象国 東ティモール
対象地域(州・県名) ディリ県
対象国・地域の現状 東ティモールでは国家予算の8割以上を石油基金に依存しており、過度な依存体質からの脱却が課題である。そのために産業開発が重要であり、東ティモール国が策定している産業政策では、2020年までの第1フェーズを食品加工及び石油関連の資源ベースの製造業、2030年までの第2フェーズを繊維・衣服・靴等の労働集約型軽工業の発展を目指すこととしているが、依然、製造業における機械制作や修理といった技術は育っていない。
解決すべき課題 軽工業の発展を進めるにあたっては、生鮮農水畜産物の加工が必要であるが、現在、必要な加工機械はほとんどがインドネシアを中心とした海外からの輸入である。このため、機械のメンテナンスに課題を抱えており、機械の修理ができないために事業の停止や縮小といった状況が発生している。また、輸入する機械は既知の製品・既存の製品であり、東ティモールの事情にあった改良や現在の東ティモールにない機械の導入などができておらず、加工製品の多様化が進んでいない。そのため、当地における機械制作等の技術育成が喫緊の課題である。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 食品等の加工機材、機械製作技術。具体的には、必要とされる機器の図面づくり、ドリル・旋盤・溶接・曲げ加工などの生産機械の操作・運転技術。
市場規模
関連する公的機関 観光商業省(MTCI)
関連するJICAの方針 産業多様化プログラム
関連するODAプログラム・プロジェクト 産業開発アドバイザー
留意点
リスク
備考 東ティモールでは自動車やオートバイの整備工場はあるが、機械・器具を生産する工場は初歩的なものさえも存在していなかった。このため必要な機械や機械が故障した場合、新たに海外から調達するしかなかったが、2016年1月にディリ市内に機械器具修理・生産を目的とした零細規模の工場がオープンし、病院の金属製ベッドの修理や鳥の丸焼き器(ロースター)等の生産を始めている。現在、インドネシア製の農産工機器を見本として取り寄せ、同等品の製作に取り掛かっている。ドリル・旋盤・溶接・曲げ加工などの生産機械はインドネシアから調達し、それらを使う技術は一応持っているとのことだが、更なる技術指導が必要な状況。
参考動画

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