民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-215-0157)

対象分野 農業
対象分野詳細 加工・流通・輸出振興
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
15. 陸の豊かさも守ろう
対象国 コスタリカ
対象地域(州・県名) 全域
対象国・地域の現状 コスタリカ国の農業はGDPの約6%(OECD,2017)と過去20年間において半減しているが、総輸出額の農業輸出の割合は、31%(1999年)から37%(2016年)へ増加しており、コスタリカ経済における農業部門の重要性は変わっていない(OECD,2017)。コーヒーやバナナなどの伝統的な換金作物が安定した成長を続ける一方、パイナップルなどの新しい高価格輸出産品が台頭した。パイナップルは世界最大の輸出国であり、国際市場の50%を占めている。農産品の多くは北米(米国、メキシコ)に輸出。輸出産品として衛生面、パッケージング、コールドチェーン等に改善の余地がある。近年、生産管理の向上で、国際市場でのコーヒー価格が上昇。プレミアム・コーヒーはトレーサビリティの必要性あり。
解決すべき課題 土壌改良の技術、環境保全型の病害虫対策技術、食の安全に関する技術、加工技術
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 土壌改良による農作物の品質、生産性向上の為の技術
食の安全の為の技術
製品の保存、包装などの加工・流通・輸出振興に資する技術
市場規模 3,606百万ドル(GDPにおける農業セクターの概算)
関連する公的機関 農牧省(MAG)
関連するJICAの方針 国別開発協力方針に基づき、重点分野(中目標)である「環境保全」および「格差是正」を重視。
関連するODAプログラム・プロジェクト JICA個別専門家「SICA農業・農村開発アドバイザー」を2021年派遣予定※コスタリカのみならず、SICA加盟国への協力
留意点 土壌改良・病害虫対策等の技術(薬品・農薬・含む自然由来の有機肥料)は、コスタリカでの使用にあたり、管轄庁(農牧省/SFE:国家検疫サービス局)の登録が必要。技術的に問題ない場合も、登録に相応の時間・段階が必要。
リスク 13.登録は、コスタリカでの小規模実験→SFEへ結果報告・審査→仮登録→試作品持ち込み→大規模実験→SFEへ結果報告・審査→本登録→販売、を経る為、スケジュールに要配慮(全体の所要時間は対象技術の結果が出る期間=報告/審査に要する時間次第)。
備考 2019年度実施『中南米広域フードバリューチェーン(FVC)強化における本邦技術活用
のための情報収集・確認調査』の訪問先:コーヒー協会(ICAFE)・バナナ協会(CORBANA)・国立農業技術研究所(INTA)・熱帯研究所/大学(CATIE、Earth University)。
参考動画

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