民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-124-0360)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 水供給・上水道(水源開発、浄水処理、無収水対策、配水管理、水質検査、顧客管理等)
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
3. すべての人に健康と福祉を
6. 安全な水とトイレを世界中に
対象国 パプアニューギニア
対象地域(州・県名) セントラル州(またはミリンベイ州)、東ハイランド州(またはエンガ州)、モロベ州、ニューアイルランド州(または東ニューブリテン州)
対象国・地域の現状 安全な水へのアクセスは、世界でも最も低い率の国と一つとされる当地は、都市部で89%、農村地域で33%しかなく、トイレをはじめとした基本的な衛生へのアクセスもそれぞれ57%、13%しかない。不衛生な水や生活環境の為に、5歳未満の幼児の下痢や呼吸器系疾患による死亡率は高く、毎年6,000人以上の幼児が亡くなっている。
解決すべき課題 農村部を中心に、安全で衛生的な水へのアクセスの拡充が喫緊の課題となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 山間部を多く擁するPNGは、河川は大きな川から小さな川まで豊富にあるが、安全に飲める水でない場合も多い。こうした水源で、薬品を使わずに安全な浄水を製造できる簡易ろ過方式の採用は、JICAでもフィジー等で技プロを実施、研修も開催されていおり、官民連携による同技術の普及による安全な水へのアクセスの向上が期待される。
市場規模 PNGは総人口(850万)の8割は農村部に居住しており、山間部を中心した農村部の人口(約600万)が受益できる可能性がある。
関連する公的機関 PNG水道公社、州政府
関連するJICAの方針 対パプアニューギニア 国別援助方針
重点分野2 社会サービスの向上
開発課題2−2(小目標)保健医療サービスの向上
重点分野3 環境・気候変動
開発課題3−1(小目標)環境保全
関連するODAプログラム・プロジェクト ・島嶼型保健医療プログラム
・自然環境保全プログラム
・課題別研修「EPS(生物浄化法)による小規模浄水システムと水道管理技術」
留意点 緩速ろ過方式は、飲料水としての質への課題に対し、新しい逆洗付細砂ろ過方式や2槽式細砂緩速ろ過方式等の新しい技術が普及しており、維持管理コストも少ない、現地に適したタイプのろ過装置を確認する必要があると思われる。また、一般的に人口の多い地域を対象にすると広大な土地が必要になるので、村レベルでの普及の可能性に絞るのが妥当と思われる。
リスク 農村部(特にハイランド地方)での案件化調査およびサイトへの移動に際し、治安に留意する必要がある。
備考
参考動画

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