民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 10-027-0277)

対象分野 防災・災害対策
対象分野詳細 気象災害等(洪水、土砂災害、台風、高潮、海岸侵食等)
SDGsゴール 10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
13. 気候変動に具体的な対策を
対象国 ベトナム
対象地域(州・県名) 洪水:全土(主に中部〜北部) 土砂災害:山岳部地域(主に中部〜北部) 海岸侵食:全土の海岸(特に中部やメコンデルタ)
対象国・地域の現状 ベトナムの主な自然災害は、洪水、暴風雨(台風)、土砂災害(Flashflood and Landslide)、海岸侵食等である。その他、塩害、渇水、地盤沈下等による被害が経済の発展とともに深刻化しており、地球温暖化によるさらなる悪化も懸念される。
これらに対して、堤防・ダム等のハード施設の運用改善、 状態監
視や維持管理、気象水文観測をはじめとする災害モニタリング、予警報等、幅広い防災技術に対するニーズがある。
解決すべき課題 全般:気象水文観測の強化、災害監視
洪水対策: ダム、堤防・護岸等の状態監視と維持管理、 ダムの運用改善、 河岸侵食対策
土砂災害対策(Flashflood and Landslide):モニタリング・予警報システム、 砂防堰堤等のハード対策、斜面対策
海岸侵食対策: 養浜・侵食対策工
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 気象水文観測機器・システム(安価・簡易に導入・運用可能で、
効果的にデータ共有が行えるもの)
洪水氾濫・土砂災害の被災状況の把握技術
護岸・堤防等の状態監視・維持管理技術
河岸侵食対策工
土砂災害(Flashflood and Landslide)のモニタリング・ 予警報システム
砂防堰堤等のハード対策
斜面対策工
養浜・侵食対策工
市場規模
関連する公的機関 中央災害対策委員会(CSCNDPC)
農業農村開発省防災総局(VNDMA)
天然資源環境省気象水文総局
関連するJICAの方針 仙台防災枠組に基づいた防災事業の支援のため、課題を分析し、中期的な支援方向性を検討する。気候変動については、2020年以降のNDC実施に向け、緩和・適応に資する事業の実施支援を重視する。また、緩和の取組の法的根拠となる政府政令等の策定支援を継続する。
関連するODAプログラム・プロジェクト 水に関連する災害管理情報システムを用いた緊急のダムの運用及び効果的な洪水管理計画、 気象予測及び洪水早期警報システム運営能力強化プロジェクト 等
留意点 市場への幅広い展開を目指す場合は、制度化、規格化、基準化、仕組化等が必須となる分野である。また、防災分野は所管する省庁が複数に跨る可能性が高く調整が難しい。
O&Mコストをどのように負担していくかについても、考慮したビジネスモデルが必要となる。
リスク 実績化した後に実際に災害起こった場合の導入した機器・ザービス等に対するアフターケア
備考 防災セクター戦略策定のための情報収集・確認調査を実施。https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/12323861.pdf 
同調査では6つのベトナム防災セクター優先プログラムを策定している。
参考動画

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