対象分野 | 水の浄化・水処理 |
対象分野詳細 | 汚水・廃水処理(下水処理、浄化槽、トイレ、公共水域の水質改善等) |
SDGsゴール |
3. すべての人に健康と福祉を 6. 安全な水とトイレを世界中に |
対象国 | エジプト |
対象地域(州・県名) | 全エジプト |
対象国・地域の現状 | エジプトの農村部における下水道の普及率は約16%と低いことから、エジプト政府は下水道の整備を重要政策の一つとして掲げている。特にエジプトの地方集落では下水道が殆ど整備されておらず、開水路式の排水路に排泄物を垂れ流している。エジプトは降雨が少なく水資源の供給が限らていることから排泄物は希釈されず、また平坦な土地であることから排水路の流速も遅く殆どが滞留しており、排水路周辺は悪臭や虫の発生等環境悪化が著しい。よって、集落単位で導入できる小規模で簡易かつ安価に維持管理できる排水処理施設・機材の導入が求められている。 |
解決すべき課題 | 排水処理施設の維持管理費を安価に抑えるべく、ドナーはバイオガス発電や太陽光発電による電力自立型の処理施設を提案することが多いが、建設にかかる初期コストが高く、ドナーの支援がない限り面的な展開は難しい。また、施設からの発生汚泥が最終的に排水路に廃棄されてしまい、環境の改善につながっていない。これらを踏まえ、省力型で建設・維持管理コストが安価に抑えられ、汚泥の処理または活用まで集落で完結できるシステムの導入が求められている。また、一般市民の環境意識の向上へのとりくみも重要。 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
建設・維持管理コストが安価かつ集落自立型の排水処理施設・システム 環境教育 |
市場規模 | |
関連する公的機関 | 住宅省、上下水道公社、上下水道公社傘下の各県管理会社 |
関連するJICAの方針 | エジプト国「基礎的社会サービス向上支援プログラム」 |
関連するODAプログラム・プロジェクト | 「中央デルタ灌漑のための排水水質管理・再利用プロジェクト」 |
留意点 | 地方排水処理は政府の関心事項であり、多くのドナーが協力している。ドナーは自らのコンサルタントを使って施設を設計しているが、効率の良い自立発展型のモデルがエジプト政府に理解されれば、そのモデルの展開をエジプト政府からドナーに要望する可能性は高い。 |
リスク | |
備考 | 地方都市における排水処理施設の維持管理のための行政サービスが存在しないため、施設の維持管理は住民組織が対応する必要がある。住民が維持管理費を出し合い、管理人を雇い、管理人がオペレーションすることが多い。しかし管理人は特別な訓練をさえている専門家ではなく、職の無い住民であることが多く、特別な知識・経験が無くとも対応できる簡易な施設であることが望まれる。 |
参考動画 |
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