民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-515-0242)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 保健医療
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
5. ジェンダー平等を実現しよう
対象国 ケニア
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 ケニアにおける各種妊産婦ケアは改善傾向にあるものの、2018年の4回以上の産前ケア受診は65%、熟練者による出産介助は49%にとどまっており、適切なモニタリングシステム(周産期医療)の重要性がまだ十分認知されていない状況である。2017年のケニアの妊産婦死亡率(出生10万人あたり346人)と5歳未満児死亡率(出生1,000人あたり46人)はサブサハラ諸国の平均と比較すると低いものの、まだSDGsで定められたターゲットとはギャップがある。
医療施設での分娩を促進するため、2013年には公立医療施設において無償で産科サービスを提供する方針が発表された。当初は分娩のみ無償であったが、1年後には出産前、出産合併症、出産後サービスも対象となっている。しかしながら、特に地方では施設の機器不足(特に緊急対応時の設備不足)に加え、機器を適切に使用できる人材も不足している。
解決すべき課題 ・より良い妊産婦ケア提供のための医療施設・機器の整備
・モニタリングシステム(周産期医療)の普及、周産期医療に対する助産師含む医療従事者のスキル向上
・突発的な緊急事態に備えた、産科・小児科を含めた総合的な体制の構築
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・周産期医療の提供ノウハウ、関連機器(超音波画像診断装置、検診台、新生児集中治療室で使用される機器など)
・助産師などの人材育成、産科・小児科間の協働などに関するノウハウ
市場規模 ケニアの出生率は22.6人/1,000人(出典:CIA World Factbook 2019)、人口は47.5百万人(出典:Kenya Census 2019)
ナイロビの主な民間医療施設の出産費用は、自然分娩40〜150千円、帝王切開120〜290千円(施設によって大きく異なる)
関連する公的機関 Ministry of Health (MoH)
National Hospital Insurance Fund (NHIF)
関連するJICAの方針 国別開発協力方針「重点分野(4) ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」
保健サービスにおける不平等の是正や、保健行政を実質的に担う郡政府による保健予算の確保や計画的な支出、更には、質の高い保健サービスの提供のため、地方分権下におけるUHCの実現に向けた協力を展開する。
関連するODAプログラム・プロジェクト 個別専門家「保健円借款案件形成・保健財政協力専門家」
円借款「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成のための保健セクター政策借款(フェーズ2)」
留意点
リスク
備考 JICA事業の中で医療行為を実施するには、所定の条件を満たす必要がありますので、JICA事業への提案を検討される場合はその点ご留意ください(詳細は募集要項をご参照ください)。
参考動画

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