民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 03-027-0050)

対象分野 廃棄物管理
対象分野詳細 収集・運搬、中間処理(3R、焼却、コンポスト化、分別等を含む)、最終処分場管理等
SDGsゴール 11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
15. 陸の豊かさも守ろう
対象国 ベトナム
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 ベトナムでは国の積極的な開発に伴い、工業地帯、都市部および農村部で排出された固形廃棄物は発生量も種類も増しており、発生する廃棄物の平均量は年10%〜16%増加している。固形廃棄物の回収率はかなり増加しているものの、依然として実用的な要件と期待を満たすレベルには至っておらず、都市部では83〜85%、農村部では40〜55%の回収率となっている。都市部の固形廃棄物のほとんどは発生元で分別されておらず、最終処分場にまとめて運搬されている。固形廃棄物のリサイクルと処理、そのなかでも有害廃棄物の管理と処理は、適正処理要件を満たしていない。多くの固形廃棄物処理施設が建設、運営されているものの、処分場や処理施設、その処理能力および効率性については、依然として要求に対応しきれておらず、固形廃棄物の再利用と再使用は断片的な活動となっている。このような固形廃棄物の不適切な管理や不衛生な処理が組み合わさって、環境、地域の衛生状態と社会の経済発展に影響を及ぼしている。
解決すべき課題 ・廃棄物の回収率の向上
・最終処分場に投入される廃棄物量の減量化
・環境負荷の少ない衛生的に適切な廃棄物処理技術の導入
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・廃棄物の回収率向上のための適正な廃棄物収集システムの構築
・廃棄物量の減量化のための適正分別技術及び資源化技術(マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクル、等)
・環境負荷の少ない衛生的に適切な廃棄物処理技術(有害廃棄物の適正処理技術、廃棄物発電、等)
市場規模
関連する公的機関 天然資源環境省環境総局廃棄物管理部(WAMA/VEA/MONRE)、建設省(MOC)、地方自治体天然資源環境局(DONRE) 、人民委員会
関連するJICAの方針 脆弱性への対応として、成長の負の側面に対処すべく、急速な都市化・工業化に伴い顕在化している環境問題(都市環境、自然環境)、災害・気候変動等の脅威への対応を支援する。
関連するODAプログラム・プロジェクト ・都市廃棄物総合管理能力向上プロジェクト(2014-2018)
・家庭系廃棄物の分別促進モデル事業〜「ヨコハマG30/3R夢(スリム)の水平展開」〜(2017〜2020)
・ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化及びインフラ整備技術の開発(2018-2023)
・トゥアティエン・フエ省における廃棄物処理工程構築支援(2019年採択済で準備中)
留意点 ベトナム企業や外国企業による類似品の市場流通、技術の普及状況を確認する必要がある。
リスク 製品認可の手続きが煩雑で時間を要する可能性がある。
備考 「ベトナム国廃棄物の減量と廃棄物発電にかかる情報収集・確認調査」(2020年4月〜2021年3月)を実施中。
参考動画

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