民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 03-009-0044)

対象分野 廃棄物管理
対象分野詳細 収集・運搬、中間処理(3R、焼却、コンポスト化、分別等を含む)、最終処分場管理等
SDGsゴール 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
対象国 マレーシア
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 電気・電子機器廃棄物(E-waste)は鉛やカドミウム、亜鉛、水銀等の有害物質を含有しており、これらE-wasteの不適切な処理は土壌汚染や水質汚染等の環境問題の原因の一つである。一方、産業及び一般ごみのE-wasteに含まれる有価物・希少金属は持続的資源の利用・物質循環の観点から重要であり、近年E-wasteのリサイクルは環境配慮及び持続的資源の利用から重要性が高まっている。
経済成長に伴いマレーシアでも、E-wasteの問題は顕在化しているが、E-wasteの回収・リサイクルシステムは整備されていない状況にある。
また、マレーシアでも、2018年7月に担当省庁が発行済みのすべての輸入許可証(AP)を3カ月間停止し、廃プラスチックの輸入・利用規制が実質的に禁止された。係る状況から、今後、国内での廃プラスチックのリサイクル技術導入が望まれている。加えて、「第11次マレーシア計画」において、廃棄物から出るバイオエネルギーの活用の技術についても導入が検討されている。
解決すべき課題 「第11次マレーシア計画」(11MP、対象期間2016−2020年)では、2020年の先進国入り目標に向け、持続性・回復力のあるグリーン技術の成長を目指している。グリーン技術として、E-waste(廃電気・電子機器廃棄物)に含まれる非鉄・希少金属の回収品質の向上、処理工程で発生する廃プラ類のリサイクルの推進、さらに、廃棄物から出るバイオエネルギーの回収・有効利用のための技術導入が掲げられている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・E-wasteリサイクル技術
・廃プラリリサイクル技術
・バイオガス回収・リサイクル技術(衛生埋め立て地、パームオイル工場など)
・ごみ発電(Waste-to-Energy)技術
・コンポスト技術
市場規模
関連する公的機関 エネルギー・技術・科学・気候変動・環境省 環境局(Ministry of Energy, Technology, Science, Environment & Climate Change、Department of Environment)
住宅・地方政府省(Ministry of Housing and Local Government)
関連するJICAの方針 我が国の対マレーシア援助重点分野においても、「先進国入りに向けた均衡のとれた発展の支援」が重要課題の一つとなっており、環境分野においても協力が求められている。
関連するODAプログラム・プロジェクト 国民生活向上プログラム
・マレーシアにおけるE-Waste 管理制度構築支援プロジェクト
留意点 E-Wasteや廃プラのリサイクル技術をマレーシアで推進していくためにはリサイクル対象物の回収量の安定的確保、及びリサイクル技術の経済性、そして、環境負荷低減の観点からの優位性の確保の2点が重要となる。したがって、提案企業は、これらの点を踏まえた提案が望まれる。
リスク
備考
参考動画

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