対象分野 | 産業振興 |
対象分野詳細 | 企業競争力強化(含む金融アクセス改善、産業人材育成) |
SDGsゴール |
1. 貧困をなくそう 8. 働きがいも経済成長も 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう |
対象国 | タンザニア |
対象地域(州・県名) | タンザニア全土(ムワンザ州、ドドマ州に産業クラスターあり) |
対象国・地域の現状 |
タンザニア政府は2025年までに中進国入りを果たす「タンザニア開発ビジョン2025」を掲げ,工業化(industrialization)に重点的に取り組んでいる。 しかしながら、当国の皮革産業においては1980年代より斜陽し、主に中国からの廉価な皮革製品の輸入が増加傾向である。他方、原料となる皮革はケニア等の隣国に輸出(一部密輸出)されており、同国の家畜保有者は牛や山羊の育生を中心として約170万世帯(World Trade Organization(WTO),2012 ※)と原料は十分にあるにも関わらず二次産業である皮革産業に活かせていない現状である。 当国の「Leather Sector Development Strategy(LSDS) 2016-2020」においても、同様の課題が指摘されており、品質を向上し、より付加価値のある製品製造が求められている。なお、主な問題点としては以下が挙げられる。 - 皮革製品の低品質:皮革製造に熟知した専門人材の不足や、原料となる皮革の低品質。 - 原料皮革の低品質:家畜の生育段階、皮はぎ段階での汚れ・虫刺され・傷へのケア不足、歩留まり率の低さ。 なお、ドドマ州やムワンザ州、キリマンジャロ州等には、中小の革製品製造業者が多く存在しており、製造技術を教える施設もドドマ州やダルエスサラーム州に存在する。 ----------- ※注)National Panel survey(2012/2013)では、約460万世帯が家畜保有。うち86%が鶏、48%が山羊、35%が牛、9%が豚を保有と記載されており精査が必要。 |
解決すべき課題 |
- 原料皮革と中間製品の品質向上と生産歩留まり - 新しい技術や近代的デザイン導入等による最終製品の品質向上 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
以下に寄与する製品・技術を求める - 原料皮革と中間製品の品質向上と生産歩留まり - 新しい技術や近代的デザイン導入等による最終製品の品質向上 |
市場規模 | タンザニア国内、ポテンシャルとして近隣国や欧州への輸出も考えられる。 |
関連する公的機関 |
産業貿易省(Ministry of Industry and Trade) 牧畜漁業省(Ministry of Livestock & Fishery/MOL) 中小企業振興公社(Small Industries Development Organization) |
関連するJICAの方針 |
対タンザニア連合共和国国別開発協力方針(2017年9月) 重点分野1 経済成長のけん引セクターの育成、 開発課題1-1 農業開発、開発課題1-2 産業開発 |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
個別専門家「産業開発アドバイザー」 個別専門家「産業クラスター開発」 |
留意点 | 原料皮革の段階での品質向上には、マサイ族などの遊牧民を含む牧畜業者への教育も必要となる。 |
リスク | 中国からの廉価な人造皮革製品は競合となる。 |
備考 | |
参考動画 |
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