民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-469-0172)

対象分野 農業
対象分野詳細 水産
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
14. 海の豊かさを守ろう
対象国 モロッコ
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 モロッコは、アフリカにおいて漁業生産量第一位(約140万トン、2017年)の座を占めています。また水産セクターへの就業者数は20万人、さらに水産物が農水産物輸出高の50%、全輸出高の10%を占めており、モロッコ経済の中で水産セクターは重要な役割を担っています。

一方で、乱獲や気候変動による水産資源の減少に直面しており、天然資源だけに依存した漁業振興は持続的に困難であることから、水産資源管理能力の強化や養殖漁業等の開発が課題となっています。これらの課題に取り組むため、モロッコ政府は、2009年に`Plan Halieutis`(2009-2020年をカバーする水産セクター開発の長期計画)を策定(現在改訂準備中)、さらに2016年に持続的な水産業と社会の調和や環境配慮を目指す地域的な協働のプラットフォームとしてブルーベルトイニシアティブを立ち上げました。

また、生産量全体の約95%を占める沿岸・零細漁業で多く活用されている木造船は、安全面のほか、水産物の品質・衛生管理面からも課題となっており、近代化が望まれています。

なお、わが国は1987年から現在まで、モロッコの水産セクターに対し水産教育・漁業訓練、漁業振興・普及事業、水産基盤整備、水産資源管理、養殖など多方面に渡り、技術協力・有償資金協力・無償資金協力を有機的に組み合わせて支援を実施してきました。
解決すべき課題 ・水産物の高付加価値化を通じた漁民及び水産業従事者の収入向上
・持続可能な養殖振興を含む適切な水産資源管理
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・水産流通・加工関連技術(保蔵、品質保持、包装等)
・海面養殖関連技術(海藻・貝類養殖向け養殖施設・資機材及び技術)
・水産物の品質保持が可能な経済的で安全な小型漁船・機材及び技術
・高度衛生管理型施設用資機材及び関連技術
市場規模 モロッコの漁業生産量はアフリカ地域で第一位(年間約140万トン、2017年)
関連する公的機関 農業・海洋漁業・地方開発・水・森林省
国立漁業研究所(Institut National de Recherche Halieutique:INRH)
養殖振興機構 (Agence Nationale pour le Développement de l'Aquaculture: ANDA)
関連するJICAの方針 対モロッコ王国事業展開計画「農水産業振興プログラム」
関連するODAプログラム・プロジェクト 海洋・漁業調査船建造事業(有償資金協力)
貝類養殖技術研究センター建設計画(無償資金協力)
水産業振興(専門家)
養殖振興(専門家)
高度冷蔵保存技術導入による水産品の高付加価値化に向けた普及・実証事業(中小企業海外展開支援事業)
留意点 特になし
リスク 特になし
備考
参考動画

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