民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-012-0222)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 保健医療
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
対象国 フィリピン
対象地域(州・県名) 全国
対象国・地域の現状 フィリピンにおいては、感染症、とりわけ新型コロナウイルスの拡大が深刻である。2020年9月8日時点では、24万以上の新型コロナウイルス感染者数が確認されている。右感染拡大に伴い、病床数や検査キット等の医療用資機材の不足が懸念されており、迅速な対策を講じる必要がある。
 加えて、狂犬病や結核等の感染症が従来より課題であり、診断方法の改善やその手順の整備といった質の向上により、感染症の蔓延を防ぐ必要がある。狂犬病においては、年間200〜300人の狂犬病による死亡例が報告されており、狂犬病が公衆衛生上の重大な問題としてとらえられている世界上位10か国に入る。結核においては、世界第三位の結核罹患率及び第四位の年間結核患者数(推定約58万人/2017年)である。
 さらに、地方における医療体制は不十分である。各医療保健関連の統計(例:出産前後の医療サポートや栄養状態等)においては都市部と比較して地方の統計が低い傾向にあり、診断・治療のための二次病院、三次病院の医療体制強化が必要である。
解決すべき課題 新型コロナウイルス感染症を含む感染症対策にかかる診療・医療体制等の能力強化
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 感染症にかかる下記製品・技術・ノウハウの活用が期待される。
・医療診断(スマホを活用した遠隔診断、AI活用による画像診断、簡易早期発見ツール等)
・治療(治療のための資機材、資機材・薬剤管理システム支援等)
・予防(健康管理アプリ、感染症予防のためのトレーニングや啓発ツール、ソーシャルマーケティングの知見を活用した広報手法等)
・体制強化(各診療・治療施設間の情報・ナレッジ共有システム、医療安全の確保、医療従事者の業務負担の軽減・効率化に資する技術等)
市場規模
関連する公的機関 保健省(DOH),熱帯医学研究所(RITM)
関連するJICAの方針 対フィリピン共和国 国別開発協力方針
重点分野(中目標)(2)包摂的な成長のための人間の安全保障の確保に記載されている、感染症対策を含むユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に資する。
関連するODAプログラム・プロジェクト
留意点
リスク
備考
参考動画

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