対象分野 | 農業 |
対象分野詳細 | 加工・流通・輸出振興 |
SDGsゴール |
1. 貧困をなくそう 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう |
対象国 | インド |
対象地域(州・県名) | |
対象国・地域の現状 |
インドは、牛乳、米、小麦、野菜、果物等の世界有数の生産国である。一方、輸送・加工・貯蔵等の設備や能力が不足しているために、生産された食料の約40%が廃棄されているとの推計がある。インド政府は近年、食品加工分野の振興のためにインフラ整備(コールドチェーン、加工用インフラ)、人材育成、財政優遇策等の様々な政策を打ち出している。しかし、食品の加工率は10%と推計され(野菜・果物2%、家禽6%、食肉21%、水産23%、乳製品35%)、他国に比べて低い水準に留まっている(インド食品加工産業省)。加えて加工食品のほとんどは一次加工であり、加工食品の推進と高付加価値化による食料廃棄の削減、農業生産性の向上、及び農家の収入向上が課題となっている。 インドの人口のうち65%が米を主食としており、また中国に次いで世界第2位に米の生産国である。都市化や女性の社会進出の結果、食の多様化や中間層の所得増加によって加工食品の需要が高まっており、米加工食品の振興にインド食品加工関連組織も期待を寄せている。米の生産量全体のうち、約85-90%は乾燥・精米・袋詰めされた後にすぐ調理されており、加工品は約10%に留まっている。米の付加価値を高める加工技術は伝統的に存在するものの、作業形態は労働集約型であり、また加工された食品が長持ちしづらいという課題がある。上記課題に対応するため、すぐに食べることができ、長期間保存可能なコメ製品を生産できる全(半)自動機械および衛生的な米加工の技術やノウハウなどが求められる。 |
解決すべき課題 |
・生産、加工、流通に至る個々の制度整備、ノウハウ ・加工・洗浄・パッキング施設や冷蔵施設の整備 ・安全・安心な農産物に対する消費者意識、等 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
・加工に適した野菜の品種選定に関するノウハウ ・加工に適する規格に栽培するための農産品栽培技術 ・加工に必要な全(半)自動機械、技術、ノウハウ ・効率的な加工・集荷・輸送システムの構築・運営ビジネス(野菜の加工・集荷・保管・配送に特化した中間流通ビジネスモデルの導入) ・物流施設の建設・運営や低温流通業の運営に必要なノウハウ、等 |
市場規模 | |
関連する公的機関 |
National Institute of Food Technology and Entrepreneurship Management The Ministry of Food Processing Industries Agricultural and Processed Food Products Export Development Authority Marine Products Export Development Authority National Horticulture Board |
関連するJICAの方針 |
「対インド事業展開計画」(2018年4月)における、開発課題「農村における経済開発と生計向上」に位置づけられる。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kuni_enjyo_kakkoku.html |
関連するODAプログラム・プロジェクト | |
留意点 | |
リスク | |
備考 | 上記にて米加工食品に言及したが、対象品目を米に限定するものではない。 |
参考動画 |
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