民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 06-066-0134)

対象分野 福祉
対象分野詳細 社会保障(障害と開発等)
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
8. 働きがいも経済成長も
10. 人や国の不平等をなくそう
対象国 スリランカ
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 スリランカでは急速に高齢化が進み、65歳以上の高齢者は全人口の10%近くを占めており、2050年には約20%になると推測されている(国連世界人口予測、2019)。生活習慣の変化等により生活習慣病罹患者が増加しており、今後、要介護者数の増加も予見されている。こういった状況に関し、富裕層、中流層を中心に健康に対する意識が高まりつつあるが、正しい知識の基、生活習慣の改善に取り組めない人々も多くいる。スリランカ政府は、高齢化社会、非感染性疾患、障害者支援など各種政策を定め、取り組みを始めてはいるものの、その社会サービスには課題が多く、状況に応じた十分な支援やケアが提供されているとは言い難い状況である。
解決すべき課題 スリランカの保健政策方針は、質の高い予防・治療・リハビリサービスの提供を掲げており、これに基づき、高齢者に配慮した保健医療サービス改善、生活習慣病予防や管理体制の整備、コミュニティレベルでのサポート体制の確立に向けた政策を進めている。近年、高齢者を対象とする入所型や通所型の介護施設や訪問看護、リハビリサービスのニーズは高まっているが、その数は少なく、そのほとんどはNGOや民間組織に頼っているのが現状である。また、介護人材が絶対的に不足しており、加えて、介護事業における各種省力化技術・製品・ノウハウも不十分である。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・福祉用具・機器やリハビリ器具(車椅子、杖、ベッド、自助具、歩行器、ポータブルリフト、ポータブルトイレ、手すり、折り畳みスロープなど)
・介護予防、リハビリ、介護技術、介護人材育成に係る技術・ノウハウなど
・デイケアサービス、介護施設等の介護事業所運営に係るノウハウ
・介護コンサルティングサービス(介護プラン作成など)
市場規模
関連する公的機関 保健省等
関連するJICAの方針 非感染性疾患対策、高齢者支援、障害児・者支援は国別開発協力方針における援助重点分野「脆弱性の軽減」の一部として位置づけられている。
関連するODAプログラム・プロジェクト 有償資金協力:保健医療サービス改善事業
技術協力:コミュニティにおける高齢者向けサービス運営能力強化プロジェクト 他
草の根技術協力:スリランカにおける高齢者ケアー政策プラン・モデル形成プロジェクト(終了)、あんまマッサージ指圧訓練コースの設立・運営による視覚障害者の雇用促進事業
留意点
リスク
備考
参考動画

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