民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-045-0082)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 汚水・廃水処理(下水処理、浄化槽、トイレ、公共水域の水質改善等)
SDGsゴール 6. 安全な水とトイレを世界中に
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
対象国 モンゴル
対象地域(州・県名) ウランバートル市
対象国・地域の現状 モンゴルでは、近年の急激な人口増加に伴い汚水排出量が増加しているが、都市基礎インフラの整備が追い付いていない。皮革工場をはじめとする多くの事業場においては、排水の適切な前処理がなされておらず、下水処理場は本来の処理能力を超えた汚濁負荷がかかっている。また、下水汚泥は有効活用がされていないうえ、皮革工場排水に起因すると見られるクロム等の重金属を含有しているため、処理場敷地内に長期間野積みされている。このため、悪臭などの環境悪化の要因となっている他、土壌汚染や地下水の汚染が懸念されている。
解決すべき課題 モンゴル国の首都ウランバートル市では、近年の急激な人口増に伴い汚水排出量が増加しているが、都市基礎インフラの整備が追い付いておらず(同市の下水道普及率は34.5%)、適切な汚水処理が喫緊の開発課題となっている。特に、1964 年より稼働している中央下水処理場は、施設の老朽化が著しいことに加え、オペレーション上の課題も重なり、排出基準値を満たしていない処理水を河川へ放流し、結果として市内を流れるトーラ川の深刻な水質汚濁を招いている。中央下水処理場の処理区域には、皮革工場をはじめとする多くの工場が立地しているが、工場排水の適切な前処理が為されておらず、本来の処理能力を超える汚濁負荷を受けていることが、中央下水処理場からの放流水が排水基準を満たしていない原因のひとつとされる。
また、下水汚泥は、消化ガス発電やコンポスト化といった有効活用がされていないうえ、皮革工場排水に起因するとみられるクロム等の重金属を含有しているため、場外埋め立て処分すらできず下水処理場敷地内に長期間野積みされている。このため、悪臭などの環境悪化の要因となっている他、土壌汚染や地下水汚染の発生が懸念されている。
更に、下水道に接続されていないゲル地区においては、生活排水の不適切な処理に起因する土壌汚染が懸念されるほか、オンサイト衛生施設が整備されはじめた一部の地域においても、汚泥の収集・処分が依然課題となっている。
以上のように、ウランバートル市における汚水処理対策は、多数の課題を同時に抱えており、当分野における民間企業の製品・技術の活用が期待される。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 下水処理技術、工場排水処理技術、汚泥処理技術(汚泥の重金属不溶化技術、汚泥脱水装置、汚泥焼却炉)他
市場規模
関連する公的機関 建設・都市開発省(Ministry of Construction and Urban Development:MCUD)、
ウランバートル市上下水道公社(Ulaanbaatar Water Supply and
Sewage Authority: USUG)
関連するJICAの方針 対モンゴル国国別開発協力方針及び事業展開計画を参照
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kuni_enjyo_kakkoku.html

同方針にて、「環境と調和した均衡ある経済成長の実現」を重点分野と定め、急増する都市人口に配慮し、劣悪な公衆衛生状況の改善を支援することで、生活環境の改善及び主要河川の水質汚濁防止を図ることとしている。
関連するODAプログラム・プロジェクト
留意点 中国政府がウランバートル市内での新たな中央下水処理場の建設を支援中(2019 年2 月着工)。また、米ミレニアム開発公社(MCC)の支援により、再生水処理技術が導入される予定であるため、それらの動向について留意が必要。
リスク
備考

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