民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 11-587-0317)

対象分野 インフラ整備・運輸交通
対象分野詳細 道路・橋梁分野
SDGsゴール 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
対象国 コートジボワール
対象地域(州・県名) 全国
対象国・地域の現状 コートジボワール国内の道路インフラは、1970年以降の旺盛な直接投資を背景に整備が進んだが、その後の国内情勢の混乱を受け新規の道路建設や維持管理は停滞した。他方、国内情勢が危機的状況から脱し、近年は高度経済成長を遂げ、急速に都市化も進んでいる。例えば大アビジャン圏内の登録車両数は毎年約10%の伸び率で増加し、交通量が急激に増加している。このため、市内随所で道路インフラの老朽化や未整備に起因した渋滞が慢性的に発生している。このような背景から、コートジボワール政府も「国家開発計画(2016年〜2020年)」において、持続的な都市開発のための交通整備、及び質の高いインフラ整備が重点課題の一つに位置付けている。
現在、道路の維持管理は道路維持管理省(MEER)の下、道路インフラ総局(DGIR)が担っており、彼らが民間企業に発注して施工を行っている。
解決すべき課題 道路維持管理の為の予算が配分されず、瀝青で保護すれば悪化を防げたひび割れ等も放置され、結果大規模な補修工事が必要となってしまい、更に予算充填が難しくなるという悪循環に陥っている。また、側溝や雨水管が維持管理・掃除されないために大規模な水たまりが頻発し、道路上に水が長く滞留することで、路盤・下層土がダメージを受けやすくなっている。その他過積載トラックの通行によるダメージも課題となっている。過積載トラックの割合は近年減少傾向にはあるものの、2018年時点で44%であり、40%超の極端な過積載が減ったのみであり、20〜40%超の極端でない過積載は未だ蔓延っている。(出典:EU(2019年6月))
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 道路舗装・補修技術、道路排水技術、過積載車輌の通行取締まり等。
市場規模 コートジボワールの道路網の総延長は82,000kmであり、8カ国が加盟する西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)の道路網の40%を占めている。その内、舗装済み道路は6,384kmのみ。(出典:EU(2019年6月))
関連する公的機関 道路維持管理省(Ministère des Equipements et Entretiens Routières:MEER)、道路インフラ総局(Direction Générale des Infrastructures Routières:DGIR)、道路管理公社(Agence de Gestion des Routes:AGEROUTE)、道路維持管理基金(Fonds d'Entretien Routière:FER)
関連するJICAの方針 国別開発協力方針重点分野「(2)持続的な経済成長の推進」
西アフリカ成長リング回廊開発の一環として、インフラ整備を中心とした連結性強化により、域内経済の好循環を目指す。
関連するODAプログラム・プロジェクト 開発計画調査型技術協力「西アフリカ成長リング回廊整備戦略的マスタープラン策定プロジェクト」、開発計画調査型技術協力「大アビジャン圏都市整備計画策定プロジェクト」、無償資金協力「日本・コートジボワール友好交差点建設計画」、円借款「アビジャン三交差点建設事業」
留意点
リスク
備考
参考動画

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