民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 05-587-0128)

対象分野 産業振興
対象分野詳細 貿易・投資促進
SDGsゴール 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
対象国 コートジボワール
対象地域(州・県名) 西アフリカ全般
対象国・地域の現状 人口増加に伴う消費者市場及び物流の拡大が見込まれる西アフリカ地域では、沿岸諸国から内陸国を結ぶ経済回廊の開発が地域経済の発展を促す重要なファクターとなっている。これらの背景を踏まえて、港湾や国境での手続きの簡素化、回廊上での非関税城壁の撤廃、物流インフラの改善等、様々な取り組みが行われている。他方、国境における適切かつ効率的な貨物取締と貿易円滑化との両立といった実務面での課題に対しては、これまでの努力が輸送コスト・時間の大きな削減には結びついていない。また,近年のサヘル地域での治安の悪化に伴い、違法薬物等の流入やテロの脅威といった課題に対して、国境での取締強化も必要とされている。
 
解決すべき課題 ブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナン、ナイジェリア(西アフリカ成長リング回廊整備戦略的マスタープラン対象地域)においては、沿岸諸国から内陸諸国に繋がる回廊上において、物流の円滑化を目指した取り組みが行われているが、近年ではニジェールやマリ、ブルキナファソを含むサヘル地域での情勢不安を受けて、国境でのリスク管理強化との両立が大きな課題となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 顔認証システム、GPS貨物追跡システム、電子通関システム、物流・商流データ収集・蓄積・分析システム、X線検査機器、国境警備用車両/監視艇、ラマン分光計等
市場規模
関連する公的機関 各国の出入国管理局、関税局、港湾局
関連するJICAの方針 第5回アフリカ開発会議(TICAD5)以降、経済の多角化・産業化を通じた経済構造の改革促進の一環として日本政府が進めている成長回廊開発において、三重点地域の一つとして西アフリカにおいて「西アフリカ成長リング回廊整備戦略的マスタープラン」を整備し、同プランに基づく回廊開発を進めることとしている。貿易円滑化・非関税障壁の撤廃等は同プランにおいて重要戦略の一つとなっており、JICAにおいても協力を進めることとしている。
関連するODAプログラム・プロジェクト 開発計画調査型技術協力「西アフリカ成長リング回廊整備戦略的マスタープラン策定プロジェクト」、無償資金協力「東部アフリカにおける貿易円滑化及び国境管理能力向上計画」
留意点 国境地帯は治安が不安定で渡航が困難な地域も多いことから、リモート技術との組み合わせ等の工夫も求められる。
リスク
備考 上記の東アフリカでの事業は、UNOPSを通じて、東アフリカ共同体(EAC)地域の国境取締機関に対して国境警備用車両やX線検査機器等の物資支援を行い、EAC全体の貿易円滑化、適正な通関業務の実施及び不正輸出入の防止等に寄与するものである。
参考動画

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