民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-006-1700)

対象分野 農業
対象分野詳細 水産
SDGsゴール 2. 飢餓をゼロに
12. つくる責任 つかう責任
14. 海の豊かさを守ろう
対象国 インドネシア
対象地域(州・県名) 無償資金協力実施対象地域:サバン(アチェ州)、ナツナ(リアウ諸島州)、モロタイ(北マルク州)、サウムラキ(マルク州)、モア(マルク州)、ビアク(パプア州)の漁港施設及び市場を中心に
対象国・地域の現状 世界第二位の漁獲量を誇るインドネシアは、近年実質GDP成長率は概ね5-6%と堅調であるが、経済成長に伴って国内の所得間格差、地域間格差が拡大してきており、安全な社会の構築に向け地方周縁部における公共インフラの整備や地場産業振興・雇用創出が課題となっている。 特に、東西約 5,100km に及び、1,766の有人島を有する群島国家である同国での開発が遅れている周縁部離島における公共施設の整備や水産業振興による雇用創出は国家の均衡ある開発に寄与すると位置付けられている。国家中期開発計画2020-2024では、(零細)漁民の所得の年間10%増加を目標に掲げている。

インフラ整備では、海洋水産省では、2015 年から優先プロジェクトとして、国境付近の 17 の離島に港、製氷・冷凍・給油設備等を有する統合海洋水産センター(Sentra Kelautan dan Perikanan Terpadu /Integrated Marine and Fisheries Centre、以下「SKPT」)の整備を進めており、日本政府は、6拠点の支援を行っている。SKPTは、海上施設や冷凍/冷蔵庫等の機材の整備・改修により、効率的かつ安全な水揚げの実現を図り、離島における水産物流通を活性化及び、零細漁民の生計向上等に寄与することを目的としている。
解決すべき課題 1)持続的な海洋資源のマネジメント
2)水産物の高付加価値化や加工施設等での品質・衛生管理
3)水産物の販路開拓
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・持続的な海洋資源のマネジメントにつながるようなノウハウ
・水産物の高付加価値化につながるノウハウ
・品質・衛生管理・鮮度維持に関連する技術・製品
・流通・販路開拓に関するノウハウ(含む改善指導)
・製氷施設の経営ノウハウや、安価でかつ高品質化につながるような技術・ノウハウ
・捕獲後の船上処理・鮮度保持に関するノウハウ・技術指導
・水質管理・保全につながる技術・製品
・安価でかつ高品質な冷凍・冷蔵設備や技術
・養殖業の生産性向上・高付加価値化・環境保全につながるようなICTを活用した技術やサービス等・持続的な海洋資源のマネジメントにつながるようなノウハウ
・水産物の高付加価値化につながるノウハウ
・品質・衛生管理・鮮度維持に関連する技術・製品
・販路開拓に関するノウハウ(含む改善指導)
・製氷施設の経営ノウハウや、安価でかつ高品質化につながるような技術・ノウハウ
・捕獲後の船上処理・鮮度保持に関するノウハウ・技術指導
・水質管理・保全につながる技術・製品
・安価でかつ高品質な冷凍・冷蔵設備他、物流(輸送・配送・保管・包装等)およびロジスティックスの整備に関連する製品・技術・ノウハウ
・養殖業の生産性向上・高付加価値化・環境保全につながるようなICTを活用した技術やサービス等
市場規模
関連する公的機関 海洋水産省/Ministry of Marine Affairs and Fisheries
関連するJICAの方針 対インドネシア共和国 国別開発協力方針
3.(1)国際競争力の向上に向けた支援
3.(2)均衡ある発展を通じた安全で公正な社会の実現に向けた支援
関連するODAプログラム・プロジェクト 離島における持続的水産開発促進プロジェクト
第一次及び第二次離島における水産セクター開発計画
アチェ州漁業コミュニティにおける可搬型ソーラー冷却システムの活用にかかる基礎調査
スラリーアイス製造装置を活用した水産物の鮮度保持および流通システム改善に係る案件化調査
有効利用されていない縞タコの加工・衛生管理技術の普及・実証事業
留意点 現在、無償資金協力で支援対象となっている6つのSKPTのうち、BiakのSKPTの整備が完了している。
一般的に、インドネシアへ進出を検討する日本企業の進出ハードルとして、@現地価格への適合A同国の法規制への対応が上位にあがっていることから、現地のニーズに合わせて製品開発を行う柔軟性と関連法規制の確認が求められる。
リスク
備考 インドネシアの離島における水産セクター/SKPTに関する情報に関しては、インドネシア事務所民間連携担当までお問合せいただければ、関連補足資料を提供可能。
参考動画 [VR360度]インドネシアにおける水産物の高付加価値化とコールドチェーン改善の期待(2分11秒)

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