民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-027-0080)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 汚水・廃水処理(下水処理、浄化槽、トイレ、公共水域の水質改善等)
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
6. 安全な水とトイレを世界中に
11. 住み続けられるまちづくりを
対象国 ベトナム
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 ベトナムでは経済の急成長と共に都市化が進行し、未処理の生活・産業排水の他、廃棄物投棄場所及び埋立地からの浸出水、家内工業からの排水による河川・運河の水質汚濁が深刻化している。ベトナムの3大河川流域であるカウ川流域(タイグエン省、バッカン省、バクニン省等6省)、ヌエ―ダイ川流域(ハノイ市、ホアビン省、ナムディン省等5省・市)、ドンナイ川流域(ホーチミン市、ドンナイ省、ビンズオン省等12省・市)はベトナム政府により優先改善対象河川として指定されているが、特定地域の水質は毎年悪化しており、多くの水質指標において地表水質基準に関する国家基準QCVN08:2015/BTNMTのB1類型(灌漑・農業用の水質)に達成していないことがモニタリング結果で報告されている。
解決すべき課題 ベトナムでは経済成長と都市化の急速な進行に伴い、家庭排水・商工業排水への対応として、下水処理施設の整備が進められているが、それに伴い発生する下水汚泥の安全かつ効率的な処理が今後の課題となっている。現在、下水汚泥の処理は脱水後の埋め立てやコンポスト化が主流であるが、今後は汚泥処理工程(濃縮・脱水等)における効率化、減容化、さらには肥料・建設資材の減量やエネルギーとしてのリサイクルも望まれている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 高効率濃縮・脱水技術
下水汚泥焼却技術
下水汚泥肥料化技術
下水汚泥エネルギーリサイクル技術 など
市場規模
関連する公的機関 建設省(MOC)、天然資源環境省(MONRE)、地方人民委員会及び建設局等
関連するJICAの方針 3大河川流域であるカウ川、ヌエーダイ川、ドンナイ川流域における水環境改善の実施
関連するODAプログラム・プロジェクト ハノイ市、ホーチミン市、ビンズオン省等下水道事業円借款
留意点 ベトナム企業や外国企業による類似技術の市場流通、技術の普及状況を確認する必要がある。
リスク 導入した機器・サービス等に対するアフターケア
備考
参考動画

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