民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 01-524-0015)

対象分野 エネルギー
対象分野詳細 資源・エネルギー
SDGsゴール 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
対象国 マラウイ
対象地域(州・県名) 全国
対象国・地域の現状 マラウイの電化率は2018年時点で14.6%程度とサブサハラアフリカ平均の45.4%と比較しても低いレベルにある。国内の発電設備容量は約367.3MWであり、その95%以上はマラウイ湖から延びるシレ川流域の水力発電所に依存している。水不足が電力不足に直結していることから特に乾季には停電が頻発している状況。2017年に電力公社の発電部門を分社化し、シングルバイヤー、マーケットオペレーション機能を電力公社(送配電)に導入する等、電力セクター改革を行った。政府は、引き続きIPPの参入、民間投資の推進を図っている。
 グリッド延伸と電源の増強が望まれるが、一人あたりGNIが300ドル台であるマラウイの、特に地方部での配電網整備は進みにくい。地方部においては、電気の購買力ある層向けの分散型電源による電力供給エリアの拡大を図っていくことが当座の現実的な対応であろう。一方、都市部の基幹送配電網については、電力供給の安定性の向上及び電力ロス低減等の課題がある。
解決すべき課題 発電設備容量の増強、送配電網の増強、グリッド延伸、オフ/ミニグリッドによる地方電化など。ガスや石炭は自国産出が出来ず内陸国で調達コストも高いため火力発電は実現性に乏しく、再生可能エネルギーへの期待が高い。電力公社の経営改善、キャパシティ向上も大きな課題となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 〈オングリッド〉再生可能エネルギー(水力・太陽光・地熱・風力)を利用した発電事業、電力安定供給に資する送配電網施設関連製品、低損失送配電技術等。
〈オフ/ミニグリッド〉未電化地域における小/マイクロ/ピコ水力、太陽光発電を利用した電化事業
市場規模
関連する公的機関 天然資源・エネルギー・鉱業省、マラウイ電力公社(ESCOM)、マラウイ発電公社(EGENCO)、Malawi Energy Regulatory Authority (MERA)(マラウイエネルギー規制庁)
関連するJICAの方針 エネルギー分野開発支援は、JICAのマラウイ事業展開計画の重点分野3「気候変動や都市化を念頭においた成長の基盤整備」のうち「都市インフラ整備プログラム」に合致する。
関連するODAプログラム・プロジェクト 都市インフラ整備プログラム(強化プログラム)
「テザニ水力発電所増設計画」(無償資金協力)
「リロングウェ市変電所改修計画準備調査」(無償資金協力)
「未電化農山村における蓄電式マイクロ水力・太陽光発電ハイブリッドシステム導入案件化調査」(中小企業支援)
留意点 エネルギー分野開発支援は、JICAのマラウイ事業展開計画の重点分野3「気候変動や都市化を念頭においた成長の基盤整備」のうち「都市インフラ整備プログラム」に合致する。IPPについてはESCOMや天然資源・エネルギー・鉱業
省が規定する施設設置等にかかる規制に留意。
ESCOM: http://www.escom.mw/index.php
Ministry of Natural Resource, Energy and Minining: http://www.escom.mw/index.php
リスク
備考 マラウイ系統図(Integrated Resource Plan 2017)
































参考動画

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