民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-530-0245)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 栄養改善
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
対象国 ナイジェリア
対象地域(州・県名) ナイジェリアの都市部(ラゴス州、連邦首都区など)
対象国・地域の現状 ナイジェリアでは、いまだマラリアなどの感染症、妊産婦及び周産期、栄養不良の死亡率が63%を占めているが、近年では非感染症疾患(生活習慣病)での死亡率も29%と増え続けている(WHO, 2018)。
都市部の総合病院・専門病院では心臓疾患、糖尿病などの診断、治療が可能となっているが、WH0の2017年のデータでは、常備されている生活習慣病の必須治療薬は30%程度にとどまり、また技術の導入も遅れていることから、医療体制はまだ十分には整ってはいない。

解決すべき課題 ナイジェリアでは、生活習慣病はかかってからの治療が主流であるが、生活習慣病は日常の食生活でも予防が可能な疾患である。しかし、ナイジェリア人は炭水化物、脂肪の多い食事を好み、一般市民の栄養にかかる意識も希薄である。また、栄養指導をする栄養士の数も少なく、そのため病院に栄養士は配置されていない。栄養や食品に係る情報(年齢別または身長別による食事の適量、カロリー表など)も不足している。
このような状況を改善するため、健康促進活動や啓発活動の推進や栄養改善を通した予防体制の構築などが求められている。
なお、栄養改善は保健医療の視点だけではなく、他のセクター、農業を通じた栄養改善などマルチセクターで取り組みが必要である。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 生活習慣病にかかる健康教育、栄養管理に活用可能なツール、アプリなど。
市場規模 ラゴス州、連邦首都区などの成人(約1千万人)
関連する公的機関 連邦保健省、国家プライマリ・ヘルスケア庁、各州保健省及びプライマリ・ヘルスケア省
連邦農業農村開発省、各州農業開発プログラム
関連するJICAの方針 JICAの保健医療分野の協力方針
https://www.jica.go.jp/activities/issues/health/index.html
関連するODAプログラム・プロジェクト ナイジェリア国連邦首都区における栄養改善能力向上プロジェクト
留意点 ・ナイジェリアの一般市民は食に対し保守的であることから、ナイジェリアの食文化にあった食事指導などを検討する必要がある。
リスク
備考
参考動画

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