民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-754-0219)

対象分野 農業
対象分野詳細 加工・流通・輸出振興
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
対象国 タジキスタン
対象地域(州・県名) ハトロン州、ソグド州(園芸作物栽培の盛んな地域)
対象国・地域の現状 タジキスタンでは、農業はGDP寄与度が27%、労働人口の約65%が従事する重要な産業である。旧ソ連時代には、綿花生産が盛んだったが、独立以降、国営農場の解体や農地の細分化、営農の自由化に伴い、野菜や果物といった園芸作物の生産も伸びている。主な輸出用の園芸作物は、玉ねぎ、トマト、ブドウ、アプリコット、りんご、メロン等であり、なかでもドライアプリコットは生産高世界一とされ、ロシアのみならずEUや米国にも市場がある等、今後綿花に代わる輸出品として有望とされる。
解決すべき課題 生鮮アプリコットは、傷みやすいため、ドライアプリコットやピュレーに加工するには早期の適切な処理が重要であるものの、冷蔵・貯蔵施設の不足、基本的な選別・処理方法を含め収穫後処理、加工技術課題があり、生産高や隣国の市場ニーズに比して輸出量が伸びていない状況である。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ アプリコットをはじめとする加工用果物(ドライフルーツ、ピュレー等)の収穫後処理・加工(選別・洗浄・乾燥・保管等)のための各種製品・設備、メンテナンス指導、現地におけるO&M体制
市場規模 タジキスタン政府は、2016年〜2030年までの国家開発戦略において、アグロビジネス振興を最重要課題のひとつとして掲げている。なお、タジキスタンのみならず、同じくソ連から独立し、農業が主要産業であるキルギス共和国、ウズベキスタン共和国といった中央アジア地域の国々においても、類似の開発課題があることが確認されている。
関連する公的機関 農業省
関連するJICAの方針 中小企業振興/農業経営支援プログラム
関連するODAプログラム・プロジェクト 個別専門家「アグリビジネス振興」
留意点 ・ハトロン州南部のアフガニスタンとの国境付近(国境より約20km)については、治安状況を見つつ事業実施の可否を判断する必要あり。
・中央アジアの最貧国(一人当たりGNIは1,110ドル(2016年、世界銀行))であり、ODA事業を含めた農業分野の協力に繋げる可能性も検討している。
リスク
備考 (参考)「中央アジア地域キルギス・タジキスタン農業セクター情報収集・確認調査ファイナル・レポート」
http://open_jicareport.jica.go.jp/pdf/12237863.pdf
参考動画

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