民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-472-0237)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 保健医療
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
3. すべての人に健康と福祉を
対象国 スーダン
対象地域(州・県名) 全国
対象国・地域の現状 スーダンは半砂漠国で、気候も高温乾燥しており、日差しも強く砂塵を伴った季節風があり、眼科疾患患者が多い。WHO EMR事務所によると管轄地域の失明者の割合は50歳以上で7%、スーダンは保健統計が弱く、確度の高い失明者の割合が報告されていないが、2006年にNational Program for Prevention of Blindnessは人口比1.5%と推定しており、白内障、緑内障が大きな原因となっている。また、地方における眼科医不足は顕著で、防げたはずの失明が多いことが問題視されている。停電が多く、特に地方では眼科診療に必要な医療機器が使えず、早期診断・治療を妨げる要因となっている。
解決すべき課題 眼科疾患の早期発見・治療により失明を予防する。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 眼科疾患の遠隔診断・治療を可能とするICTを使った画像診断・医療機器の導入。
市場規模 2006年のスーダンにおける失明者の割合1.5%(推定値)を適用すると、人口42,813,238人(世界銀行、2019)のうち、約64万人が失明状態にあると推定できる。本サービスは、その他視覚障害の予防への効果も期待できることから、裨益者は多い。
関連する公的機関 保健省、国民健康保険基金(労働・社会開発省)
関連するJICAの方針 基本方針:平和の定着及び経済発展支援、重点分野2:基礎生活分野支援、開発課題2−1:保健医療サービスの改善
関連するODAプログラム・プロジェクト ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成のための国民健康保険人材開発プロジェクト
留意点 スーダンでは給与と家賃の支払以外は、原則現地通貨SDG(スーダン・ポンド)建てである。本邦へからの外貨送金、本邦への逆送金に制約がある。
リスク 現在の日本国外務省危険情報では、スーダンの全18州のうち首都ハルツームを含む10州はレベル2、その他ダルフール5州、南コルドファン、紅海州などはレベル3となっており、サービス拠点を定める際には注意が必要である。
備考 参考文献:http://www.sjopthal.net/article.asp?issn=1858-540X;year=2013;volume=5;issue=1;spage=17;epage=22;aulast=Binnawi
参考動画

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