民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 03-636-0073)

対象分野 廃棄物管理
対象分野詳細 収集・運搬、中間処理(3R、焼却、コンポスト化、分別等を含む)、最終処分場管理等
SDGsゴール 11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
対象国 ルワンダ
対象地域(州・県名) ルワンダの都市部
対象国・地域の現状 【都市部】
 ルワンダの首都キガリを中心とする都市部における主な廃棄物処理方法は、2017年時点で、ごみ収集サービス42%、住居敷地内や森の茂みへの廃棄30.8%、及び住居敷地内で蓄積しコンポスト化21.5%となっている。民間の委託事業者によるごみ収集サービスはあるものの、ごみ処理プラントは一つもない状況となっている。
 特に首都のキガリ市に関しては、2017年時点で約163万人であり、2040年には430万人へと急速な人口増加が予測されている一方で、最終処分場は、Nduba埋立地(Open Dump)の一か所のみとなっている。明確な廃棄物関連のデータは整備されていないが、2010年時点で、ごみ発生量は400〜500トン/日であり、ごみ組成は、7割が有機物となっている。
 また、ルワンダの都市部においては、不十分な液体・固形廃棄物の収集と合わせて、雨水等により汚染物が小川や地下水に流れ込んでいる状況にある。
 
【地方部】
 地方部の各世帯のごみ処理方法としては、2017年時点で、住居敷地内や森の茂みへの廃棄が50.2%、住居内で蓄積しコンポスト化が47.6%であり、ごみ収集サービスはわずか0.2%となっている。2017年時点で、地方にも3〜4の埋立地(Land fill)があるものの、その管理は適切に行われていないと言われている。

【その他】
 プラスチックごみのリサイクル、有機廃棄物のたい肥、ペレット化、なども民間企業により行われているものの、詳細は不明である。なお、ルワンダ政府は、2024年までに40%の固形廃棄物を収集しリサイクルすることを目指している。
 また、ルワンダ政府は、2024年までに、ルワンダ全土において、適切な固形廃棄物処理設備や現代的な埋立地を30に増大することを目指している。
解決すべき課題 総合的かつ持続的可能な廃棄物管理体制が整備されておらず、環境負荷や健康リスクが生じている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・焼却場(人口密度が高い当該国では、最終処分場の用地確保が将来的に難しくなることから、廃棄物の容積を少なくする必要があるため)
・ 有機廃棄物の再利用(たい肥、燃料化、ペレット等)
・ 各世帯:廃棄物をコンポスト化するアフォーダブルな設備
・ 廃棄物埋立技術(福岡方式 等)
・ プラスチック代替素材
市場規模
関連する公的機関 水衛生公社(WASAC)、キガリ市、郡庁
関連するJICAの方針 安全な水のアクセス向上及びサービスの質の改善に貢献すべく、地方給水や都市給水のハード及びソフトを支援する。
関連するODAプログラム・プロジェクト 社会サービスの向上(安全な水の供給)
留意点
リスク
備考 参考:https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/12010187_02.pdf
参考動画

このページは、当機構が契約するスパイラル株式会社情報管理システム「スパイラル」が表示しています。