民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-054-0154)

対象分野 農業
対象分野詳細 加工・流通・輸出振興
SDGsゴール 1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
10. 人や国の不平等をなくそう
対象国 インド
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 ・農業セクターの概要
 インド農業部門のGDPに占める割合は長期的には減少傾向にあり,1950年代の約50%から2017〜18年には15.5%にまで低下している。しかし,依然として人口の約7割が農村部に居住し,就業人口の約6割が農業に従事していることから,農業・農村開発はインドの社会経済発展に不可欠と考えられる。
 一方、近年は農業技術革新(単収向上)及び灌漑施設等のインフラ整備が滞る中,成長率は鈍化している。また,高い天水依存のため,南西モンスーンの影響を受けやすく,生産量は気候による変動を大きく受けている。加えて,近年の国際的な食糧不足、食糧価格高騰を受け,国内では食料安全保障に対する関心が高まっている。

・インド政府の方針
 インド政府は3か年行動アジェンダ(2017年〜2019年)の中で,2022年度の農民所得を2015年度から倍増させることを目指している。また、インド行政委員会(NITI Aayog)が策定する農業分野の戦略文書「Doubling Farmer’s Income (2017)」において、穀類から野菜・果樹への作物多様化、灌漑インフラの整備、種子・肥料の改良、農産品取引価格の改善、テクノロジーの活用等による生産性向上と高付加価値化を掲げている。
解決すべき課題 農業部門の改善に向けた課題としては、水資源の有効活用及び生産・流通インフラの整備、農業生産性の向上及び農作物の高付加価値化・多様化の推進、バリューチェーンの構築、ポストハーベストロスの削減、農村の生計向上のための金融サービスへのアクセスの改善、栄養改善等がある。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 高収量品種や農業資機材、マイクロ灌漑システム、効率的な農業金融サービスの導入、貯蔵・収穫後処理施設・食品加工施設・コールドチェーン施設の整備などのバリューチェーン構築、アグリテックの活用(ゲノム育種、ロボット農機、農業センサー、衛星データ、農業アプリ、Eコマース、ドローン、ブロックチェーン、Fintech等)のニーズがある。
市場規模
関連する公的機関 Ministry of Agriculture and Farmers Welfare
Ministry of Food Processing Industries
Ministry of Rural Development
関連するJICAの方針 国別開発協力方針・事業展開計画参照
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kuni_enjyo_kakkoku.html
関連するODAプログラム・プロジェクト
留意点
リスク
備考
参考動画

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