民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-636-0108)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 汚水・廃水処理(下水処理、浄化槽、トイレ、公共水域の水質改善等)
SDGsゴール 6. 安全な水とトイレを世界中に
対象国 ルワンダ
対象地域(州・県名) ルワンダ全土(特に農村部)
対象国・地域の現状 ルワンダにおいては、90.2%(2017)の世帯が改善された衛生設備を有するが、そのうち1/3は「改善された衛生設備」の国際基準を満たしていない。
 各世帯の衛生設備に関しては、改善型ピット式トイレ(Pit latrine with solid slab)が農村部も都市部も約85%(2017)であり、水洗トイレは、都市部で9.2%(2017)、地方部で0.1%(2017)となっている。
 なお、ルワンダでは各戸給水に関して、都市部では39.2%(2017)、農村部では2.3%(2017)となっている状況があり、多くの世帯において、居住地内で水が得られない状況にある。首都のキガリにおいて、ほんの少数のホテル、病院や小規模な住宅地が浄化槽を有しているのみである。なお、キガリ市内の一部地域で下水道の整備を進めることが計画されているが具体的な実施時期までは不明である。ルワンダ政府は、汲み取り式トイレから汚物を回収・輸送・処理・廃棄を適切に行う取り組みを推進するとしている。
  また、ルワンダ国内においても2019年3月以降新型コロナウイルスの感染が確認されており、感染予防の観点から下水・廃水を含む衛生環境の改善が急務となっている。それを受けてルワンダ政府は公共施設、学校、商業施設などに手洗所(ポータブルも含む)の整備を進めている。
解決すべき課題 国際的な基準に基づく、各世帯への「改善された衛生設備」の普及が十分でない。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・家庭向け浄化槽
・バキュームカー、遠隔地向けバキューム機(車両が入れないような地域向け)
・水不足の中でも使用可能であり、より衛生的かつ安価で節水型の簡易手洗い器(家庭用、トイレ用、学校用、公共設備用、商業施設用等)
・ 手指消毒材:アルコール消毒剤、微酸性電解水生成装置など
・ルワンダの実情に合った、低コストで導入・維持管理が可能な、国際的な基準に基づく世帯用の改善された衛生設備(改良型トイレ(ECOSAN等))
・排泄物をコンポスト化する低コストで導入・維持管理が可能な設備(コンポストトイレ等)
・ 下水道設備
・ 下水処理プラント
・ 糞便スラッジ処理プラント
市場規模
関連する公的機関 水衛生公社(WASAC)、郡庁
関連するJICAの方針 安全な水のアクセス向上及びサービスの質の改善に貢献すべく、地方給水や都市給水のハード及びソフトを支援する。
関連するODAプログラム・プロジェクト 社会サービスの向上(安全な水の供給)
留意点
リスク
備考
参考動画

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