民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-239-0086)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 汚水・廃水処理(下水処理、浄化槽、トイレ、公共水域の水質改善等)
SDGsゴール 6. 安全な水とトイレを世界中に
対象国 ホンジュラス
対象地域(州・県名) 首都テグシガルパ市 ラウレレス貯水池
対象国・地域の現状 テグシガルパ市の人口は約140万人(2018年)であり、国内人口の18%を占める。該当地域の給水は表流水が1カ所(ピカチョ)、貯水池2カ所(ラウレレス、コンセプシオン)、その他小規模な水源(井戸など)から賄われる。これらを合わせた給水能力は、雨季は2.31m3/sであるが、乾期には1.54m3/sまで減少するため、給水制限が行われる。加えて、生活排水や工業排水の流入によって水質は悪化しているために、浄化処理のためのコスト増を強いられている。水質汚染の主要な原因は生活排水によるものであり、特に浮草の発生による影響が大きい。
高濃度の汚染が報告されている流域は、ラウレレス貯水池の位置するガセリケ川である。ここでは平均毎秒490リットルを供給し、首都圏住民の4分の1にサービスを提供している。
ラウレレス貯水池の水質(2019年4月、測定地点5カ所):濁度 0.36-124.00NTU、pH 6.80-7.59、SS 24.00-148.00mg/l、DO 5.52-11.30mg/l
解決すべき課題 貯水池(ダム湖)の浄化、汚泥除去、浮き草の除去と繁殖防止
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 湖沼等水質浄化技術、浮き草監視・回収機材
市場規模
関連する公的機関 テグシガルパ市役所水道局
関連するJICAの方針 安全で入手可能な価格の飲料水に対する全ての人々の公平なアクセス
関連するODAプログラム・プロジェクト プログラム:社会・経済開発プログラム
プロジェクト:テグシガルパ上水事業に係る情報収集・確認調査(予定)
留意点 現地調査にあたっては治安状況を確認し、安全対策には最大限の注意を払う。JICAホンジュラス事務所では安全対策マニュアルを用意しており、安全情報の提供が可能。
リスク 投資リスク(事務所設立や企業登録に係るコスト、および税金や労働規則を十分に調査)、パートナーリスク(パートナー企業の財政能力を確認、技術レベルによっては技術指導やマニュアル作りの支援が必要)、治安リスク(対象地区での治安状況によっては、製品の盗難防止対策を導入)
備考
参考動画

このページは、当機構が契約するスパイラル株式会社情報管理システム「スパイラル」が表示しています。