民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-024-0225)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 栄養改善
SDGsゴール 2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
対象国 ラオス
対象地域(州・県名) ラオス全国
対象国・地域の現状 ラオス政府は、2025年までのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成を目標としており、保健医療サービスの質の向上とアクセスの改善を目指している。また、2015年に国家栄養戦略ならびに行動計画を改訂し、妊産婦および乳幼児の栄養改善に重点的に取り組んでいる。ラオスの5歳未満児の低身長率は43.8%、低体重率は6.4%と他の東南アジア諸国に比べて高い(World Health Statistics,2018)。
解決すべき課題 胎児期から2歳までの1000日間の栄養状態は、その後の子どもの脳や身体の発達に影響すると言われており、特に慢性栄養不良を示す乳幼児の低身長は解決すべき課題である。特に、最貧困層の5歳未満児の低身長率は最富裕層の3倍高く(LSISII,2017)、農村部の貧困層の栄養不良が問題となっている。ラオスの農村部では住民の殆どが自給自足で生活を営んでいるため、栄養改善には栄養に関する住民の知識向上だけでなく、栄養素のバラエティに富んだ食材へのアクセス改善が必要である。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 栄養改善に資する食品やサプリメント
市場規模 ラオス国内の5歳未満児 681,983人(National Statics Bureau, 2015)
関連する公的機関 保健省、保健局、病院、ヘルスセンター
関連するJICAの方針 「対ラオス人民民主共和国 国別開発協力方針」(2019年4月)における重点分野及び
「ラオスの持続可能な発展に向けた日本・ラオス開発協力協同計画」の三本柱の1つ「環境・文化保全に配慮した均衡のとれた都市・地方開発を通じた格差是正」における「社会サービスの質改善」に位置づけられる。
関連するODAプログラム・プロジェクト 個別専門家「保健政策アドバイザー」(2018-2020)
技術協力プロジェクト「保健医療サービスの質改善プロジェクト」(2016-2021)
技術協力プロジェクト「持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト」(2018-2023)
無償資金協力「セタティラート病院及びチャンパサック県病院整備計画」(2018-2022)
中小企業海外展開支援事業「ビエンチャン市における医療廃棄物を含む有害廃棄物処理・管理改善に向けた普及実証事業」(2016-2017)
留意点 貧困層でも購入可能な価格帯かつ小ロットでの提供が望ましい。
リスク
備考 都市部ではタイ製の一般的なサプリメントや乳幼児用の粉ミルク等が輸入されているが、農村部の貧困層は購入不可能な価格である。
参考動画

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