対象分野 | インフラ整備・運輸交通 |
対象分野詳細 | 道路・橋梁分野 |
SDGsゴール |
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 11. 住み続けられるまちづくりを |
対象国 | フィリピン |
対象地域(州・県名) | 全国 |
対象国・地域の現状 |
比国開発計画2017‐2022では、重点目標として交通網ネットワークをはじめとした質の高いインフラ整備の重要性が謳われている。特に道路ネットワークは98%の旅客輸送、58%の貨物輸送を担う、国家の屋台骨ともいうべきインフラであり、同国の成長に欠かせない存在である。 フィリピンの橋梁の多くは70-80年代に整備されており、建設から50年が経過している。これら橋梁の8割以上は耐用年数50年といわれるコンクリート橋であることから、既存橋梁の老朽化対策(再構築あるいは更新など)が大きな課題になると考えられる。 また、地方都市間を結ぶ高規格道路ネットワークについては順次整備が進められている一方で、更なる高規格道路ネットワークの拡大には、シエラマドレ山脈に代表される1,000m級の山脈、7,000を超える島々の点在といった地形・地理的な障害の克服が必須である。しかしながら、当該国においては、長大トンネル及び長大橋の建設技術に係る十分な知見・経験を有していないことから、これら地形等で隔てられた都市間の輸送効率が低いままとなっている。 他方、マニラ首都圏など主要都市において、深刻な交通渋滞が発生し、マニラ首都圏における交通渋滞による経済損失は一日約35億ペソと推定されている。交通渋滞の主な原因として@都市部への急激な人口流入、A都市鉄道網の未整備、B交通規制を遵守しない大量のジプニーやトライシクルの存在が考えられるが、とりわけ道路セクターにおいては、鉄道セクターとの連携による交通供給面の強化、ジプニー等小型輸送モードの規制強化に関して、ウィズ・ポストコロナのニューノーマルを踏まえた検討が喫緊の課題となっている。 |
解決すべき課題 |
・交通ネットワーク網(都市間)の確立 ・山脈等の地形条件の克服 ・橋梁の老朽化対策 ・都市部の混雑緩和 等 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
・交通に配慮した都市内におけるトンネル施工技術 ・長大トンネル及び長大橋の運営・維持管理技術 ・道路法面および急傾斜面災害対策(グラウンドアンカー工法など) ・都市内における交通・安全性を考慮した施工技術 ・構造物更新技術(構造物全体、床版・高欄取替など) ・構造物維持・管理計画の提案 ・構造物診断技術(既設構造物におけるコンクリート構造物劣化診断技術・鉄筋腐食度測定等) ・舗装打換及び塗装塗替技術 ・道路路面性状の計測・調査技術 ・舗装補修材料の新技術・新材料 ・雨水排水管など既設の管渠の更生工法 ・BRT(バス高速輸送システム)、運行管理支援システム、PTPS(バス優先信号システム)等 ・仮設備工における安全性・視認性を考慮した新材料(カラーコーン・区画線等)及び交通規制手法の提案 他 |
市場規模 | |
関連する公的機関 |
公共事業道路省(DPWH) 運輸省(DOTr) メトロマニラ開発局(MMDA) |
関連するJICAの方針 |
対フィリピン共和国 国別開発協力方針 重点分野1 持続的経済成長のための基盤の強化 開発課題1−1 持続的経済成長に向けた質の高いインフラ整備 |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
・高規格道路網開発マスタープランプロジェクト(フェーズ2) ・メトロマニラ総合交通管理計画策定プロジェクト ・道路計画・管理専門家 |
留意点 | |
リスク | |
備考 | |
参考動画 |
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