民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-127-0368)

対象分野 農業
対象分野詳細 園芸作物(野菜、果樹、花卉)、工芸作物
SDGsゴール 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
11. 住み続けられるまちづくりを
15. 陸の豊かさも守ろう
対象国 ソロモン
対象地域(州・県名) 基本的に全土が対象となる。
対象国・地域の現状 ソロモン諸島の森林面積は国土の89.94%におよび、潜在的高付加価値特用林産物であるバニラ、イランイラン、タマヌはソロモン全土で栽培されており、園芸作物のカカオ、コーヒーなどもソロモン各地で栽培されている。
解決すべき課題 ソロモンの多くの農村部では現金収入を得るために木材(主に原木)を売却している。森林減少・劣化に歯止めをかけるには代替産業の育成・活性化を図ることが求められる。国土の約9割を占める森林は、木材のほか(上述した)潜在的高付加価値特用林産物や園芸作物も豊富に栽培されているが、ソロモン国内でそれら森林資源の一次加工が十分でなく、流通ルートも確立されていない。他方、近隣諸国(PNG、バヌアツ、フィジー)はソロモンほど森林率が高くないが、先進国向けに高付加価値特用林産物や園芸作物が定期的に輸出されており、各国の地方経済を下支えしている。ソロモンでは特用林産物による収益向上が農村部の課題となっているが、一次加工技術が導入されれば、隣国の様に輸出競争性の高い森林資源が、比較的短期間で生産できるようになるものと思われる。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 1.潜在的高付加価値特用林産物であるタマヌの一次加工(脱穀、天然/人工乾燥、搾油)技術、資機材。輸出につながる製品化のノウハウ。
2.潜在的高付加価値特用林産物であるイランイランの一次加工(蒸留・製油)技術、資機材。輸出につながる製品化のノウハウ。
3.潜在的高付加価値特用林産物であるバニラと園芸作物であるカカオ及びコーヒーの一次加工(天然/人工乾燥)技術、資機材。輸出につながる製品化のノウハウ。
市場規模 不明。輸出産品として海外市場を想定。
関連する公的機関 森林研究省(MOFR)、農業畜産省(MOAL)、商工会議所(SICCI)
関連するJICAの方針 社会・経済基盤の強化を通じた自立的かつ持続的経済成長の達成と国民の生活水準の向上/脆弱性の克服/経済活動の拡大/産業振興プログラム
関連するODAプログラム・プロジェクト ソロモン国における持続的森林資源管理能力強化プロジェクト
留意点 ソロモン国内で潜在的高付加価値特用林産物が流通しておらず、最終製品の製造知識が不足している。加えてMOFR・MOAL・SICCIの組織機能が脆弱であることから、地方での成功体験が重要である。
リスク 特になし。
備考 上記以外の潜在的高付加価値特用林産物や園芸作物は多数あり、それらの活用方法に関する提案も受け付ける。
参考動画

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