民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 07-734-0214)

対象分野 農業
対象分野詳細 加工・流通・輸出振興
SDGsゴール 2. 飢餓をゼロに
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
12. つくる責任 つかう責任
対象国 コソボ
対象地域(州・県名) コソボ全土
対象国・地域の現状 コソボ共和国は、旧ユーゴスラビアで最も経済発展が遅れた地域とされており、かつて旧ユーゴスラビア及びセルビア共和国からの援助に依存していたため、自立的な経済構造を有していない。同国の基幹産業は農業であり、コソボ共和国の国家開発計画(National Development Strategy 2016−2021)でも重点分野として位置付けられているが、小規模な家族経営が大半であり、EU加盟を達成するために同国は農産品の競争力強化と特に食品安全管理に係るEU基準への適合を目指している。 
解決すべき課題 ■農産物・その他食品の加工、保存、輸送技術及び衛生管理
栽培技術や加工技術の未成熟・ローテク、商品化・ブランド化戦略の欠如(ナレッジ・機材不足)、ポスト・ハーベスト・センターの未発達等、食品生産・加工・流通までのフードバリューチェーンが整備されていない。

■小規模農家の農業生産と収入の向上
上述のとおり、生産者である農家は小規模で、金融サービス(天候インデックス保険、マイクロクレジット等)とマーケット情報へのアクセスが限定的となっている。結果として、生産規模の拡大、生産効率の向上が未発達となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 簡易な流通ノウハウや地方部でも導入可能な保存・保管や梱包に係る製品・技術(維持管理の容易な冷蔵庫・冷凍庫)、品質管理及び供給・販売体制(グループ経営)に係るノウハウ
市場規模
関連する公的機関 (1) Ministry of Agriculture, Forestry and Rural Development
(2) Kosovo Food Veterinary Agency
関連するJICAの方針 対コソボ共和国の協力基本方針である「持続可能な国造りに向けた経済・社会基盤の安定化」及び協力重点分野「行政能力の向上と人材育成」に関連する。
関連するODAプログラム・プロジェクト ・第三国研修「食品安全管理能力向上」(2017年〜)
留意点 特になし
リスク 特になし
備考 コソボ共和国における食品衛生管理(HCCPシステム)の導入については、2017年度以降、JICAがヨルダンでの第三国研修「食品安全管理能力向上」で能力強化研修を行っている。
参考動画

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