対象分野 | 農業 |
対象分野詳細 | 加工・流通・輸出振興 |
SDGsゴール |
2. 飢餓をゼロに 12. つくる責任 つかう責任 |
対象国 | ケニア |
対象地域(州・県名) | |
対象国・地域の現状 |
サブサハラアフリカでは、生鮮食品の20-30%は輸送段階でのロスが発生し、40%が消費者に届くまでに廃棄されており、ケニアも例外ではない。 輸出向け作物である花卉(バラなど)については、オランダ政府などのサポートもある他、花卉業者が主体となって生産から輸出まで一気通貫のバリューチェーンを構築している。その結果、ケニアは現在バラの輸出において世界第4位となった。 しかしながら一般的な農作物に関しては、バリューチェーンを構築する担い手がいない。小規模農家が農家の7割を占める中、無数の農家から生産物を集め、市場に持って行くための構造が複雑であり、作業効率もコスト効率も悪い状況である。そのため単なるコールドチェーン設備・技術不足などの問題ではなく、この様な状況を踏まえてどの様にビジネスモデルを組むかということが課題となっている。 また、ビクトリア湖周辺、ナイロビからウガンダ間の農業が中心のエリアでは、そもそもコールドチェーンを確立するための電源が不足しているという問題もある。 |
解決すべき課題 |
・農産物収穫後の回収ポイントからの運送、倉庫での冷蔵・冷凍保管、消費・輸出まで全体を通したバリューチェーンの構築 ・小規模農家から安定した質・量の農産品確保 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
・バリューチェーン全体を考慮した改善技術・ノウハウ(生産から消費までを踏まえた物流拠点の配置、流通ボリュームのコントロール、コールドチェーン全体の管理など) ・コールドチェーン施設・機器、モバイル冷却システム・車両、冷却が必要な生鮮食品や農産物の取り扱いにおけるオペレーションの改善技術・ノウハウ ・地方の農産物回収ポイントに近い場所における、短期保存システム・ノウハウ、農産物の長期保存に必要な技術・ノウハウ |
市場規模 | |
関連する公的機関 | Ministry of Agriculture, Livestock, Fisheries and Cooperatives (MoALFC) |
関連するJICAの方針 |
国別開発協力方針「重点分野(3)農業開発」 主要産業である農業の振興に向け、小規模農家の市場ニーズに対応した営農力やバリューチェーンの強化支援に取り組む。加えて、食料安全保障の確保の観点から、輸入依存率の高いコメを対象とした生産性の向上やポストハーベスト・ロスの低減及び適切な農業機械・肥料等の利用促進に取り組む。また、栄養改善の観点から、栄養価の高い食料へのアクセス・摂取の改善支援に取り組む。 |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
技術協力プロジェクト「小規模農民組織強化・アグリビジネス振興プロジェクト」 技術協力プロジェクト「灌漑地区におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト」 個別専門家「北部回廊農業開発アドバイザー」 |
留意点 | 単なるコールドチェーン設備・技術の提供などではなく、バリューチェーン全体の構築・改善に資する提案が望ましい。 |
リスク | |
備考 | |
参考動画 |
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