民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 11-021-0349)

対象分野 インフラ整備・運輸交通
対象分野詳細 都市・地域開発
SDGsゴール 8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
11. 住み続けられるまちづくりを
対象国 カンボジア
対象地域(州・県名) シェムリアップ州、シェムリアップ市
対象国・地域の現状 シェムリアップ州の州都であるシェムリアップ市は、世界文化遺産であるアンコール遺跡群を擁し、観光産業を基軸とした地域振興が重要な地域である。同地域では、近年(新型コロナウイルス感染症の拡大以前)の観光客数の増加に伴い、自動車の急増、廃棄物や汚水排出の増加による環境悪化、交通渋滞の深刻化、犯罪の増加等が顕在化しており、持続可能な観光開発、地域住民の生活環境の向上等が求められている。
ASEANスマートシティ・ネットワークの枠組み文書(2018年、ASEAN首脳会議で採択)では、シェムリアップ市はスマートシティの実証都市として選出されており、シェムリアップ市の各種課題解決には、次世代産業や先端技術(スマート技術)を活用することが期待されている。
解決すべき課題 ・観光分野:新型コロナウイルス感染症の影響による観光客数の減少、観光ルートの固定化、既存・未開拓観光資源の魅力向上、効果的なプロモーション等
・交通分野:市街地における交通渋滞・違法駐車、古い車両からの排気ガスによる大気汚染、不十分な道路維持管理、不適切な信号現示、交通事故の発生等
・環境(廃棄物・排水)分野:不法投棄、悪臭・水質汚濁、廃棄物の分別・リサイクル、インフォーマルセクターによる廃棄物収集、住民の環境意識の向上等
・セキュリティ分野:犯罪(ひったくり・スリ等)に対して安全な環境づくり、自然災害(洪水等)・火災情報周知の不足等
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・観光分野:オンラインツアー、オルタナティブツーリズムの推進、観光案内・プロモーション、宿泊施設・観光関連施設における非接触型サービス等に関するスマート技術
・交通分野:観光交通(MaaS、レンタルサイクル等:利便性を向上するとともに環境へも配慮したもの)、駐車場管理、路面性状監視、交通制御、交通安全等に関するスマート技術
・環境(廃棄物・排水)分野:廃棄物収集・管理、下水道管理、公共水域の水質管理、公共料金徴収等に関するスマート技術
・セキュリティ分野:監視カメラ、自然災害・火災警報、安全情報の広報等に関するスマート技術
市場規模
関連する公的機関 中央省庁(内務省、国土管理・都市計画・建設省、公共事業運輸省、環境省、観光省等)、シェムリアップ州政府(計画局、公共事業運輸局、環境局、観光局等)、シェムリアップ市、アプサラ機構
関連するJICAの方針 我が国の「対カンボジア王国国別開発協力方針」(2017年7月)において、重点分野の一つとして「生活の質向上」が挙げられており、都市生活環境整備に資する分野での支援を行うこととしている。
関連するODAプログラム・プロジェクト ・シェムリアップ/アンコール地域持続的振興総合計画調査(2004年〜2006年)
・シェムリアップ上水道拡張事業(2012年L/A調印)
・アンコール・ワット西参道修復機材整備計画(2013年G/A締結)
・シェムリアップ市の都市環境改善にかかる情報収集・確認調査(2020年〜2021年)
留意点
リスク
備考
参考動画

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