民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-587-0104)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 水供給・上水道(水源開発、浄水処理、無収水対策、配水管理、水質検査、顧客管理等)
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
6. 安全な水とトイレを世界中に
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
対象国 コートジボワール
対象地域(州・県名) 大アビジャン圏
対象国・地域の現状 アビジャンでは、内戦収束後の2012年頃に給水量不足が顕著となったが、その後の水源開発等により2015年頃には需要に供給が達し、今後も給水量は当面安定すると見られている。他方、水道(各戸給水)の普及率は第アビジャン圏全体の平均で68%(周縁部約30%、中心部約80%)にとどまっている。この背景には各戸接続のほかに、配水網整備の課題がある(老朽化、配水管の材質が不適切であることによる水質への影響、人口増加に伴う配水網の不足)。また、アビジャン及び内陸部の全国平均有収率は69.3%(2015)となっており、漏水や盗水等により浄水場から消費者の蛇口に水が届くまでに約1/3の水が失われている状況である。
解決すべき課題 安定した水道事業の運営に必要な無収水対策
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 都市給水の運営監視・監理システム、無収水削減技術、制御・計測機器、水運用・無収水マネージメントシステム、効率的料金徴収システム、維持管理技術、浄水用の膜技術、漏水対策及び衛生管理に適した管、等
市場規模 2019年現在、アビジャンの人口は約5百万人のところ2030年時点で約7.6百万人に増加すると推計されている。大アビジャン圏における水の需要は2020年から2030年に間に627,000㎥/日から約920,000㎥/日に、2040年には1,330,000㎥/日に増加すると予測されている。
関連する公的機関 給水分野の責任機関は経済インフラ省(Ministère des Infrastructures Economiques: MIE)、水総局(Direction Générale des Infrastructures de l'Hydraulique Humaine: DGIHH)
実施機関は同省傘下の国家給水委員会(Office National de l'Eau Potable)
関連するJICAの方針 国別開発協力方針重点分野「(2)持続的な経済成長の推進」
経済成長と並行して持続的な水供給を含む必要な環境管理を行うことにより、経済都市アビジャンにおいて持続的な都市開発を実現する。
関連するODAプログラム・プロジェクト 開発計画調査型技術協力「西アフリカ成長リング回廊整備戦略的マスタープラン策定プロジェクト」
留意点 コートジボワールにおいては、政府が業務委託しているコートジボワール水会社(SODECI)が有収水率を経年で出しているがその定義は不明であり、国際水協会が定義する水収支表に沿った形で計量されているか確認する必要がある。
リスク
備考
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