民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 12-587-0337)

対象分野 その他
対象分野詳細 行政
SDGsゴール 10. 人や国の不平等をなくそう
16. 平和と公正をすべての人に
対象国 コートジボワール
対象地域(州・県名) 中北部地域もしくは大アビジャン圏
対象国・地域の現状 長く続いた政治軍事危機の影響により、コートジボワールでは行政による基礎的な社会サービスの提供機能が著しく低下した。その結果、国民の行政に対する信頼が失われ、コミュニティや地域間の格差及び貧困が拡大し、社会不和が醸成された。国家開発計画では、地方ガバナンス及び行政・経済ガバナンスの改善を通じ、健康的な環境と適正な生活規範の下での生活、グッドガバナンス、安全な社会等を重要課題と位置付けており、基礎的な行政サービスの回復や透明性のある行政サービスの提供を通じて、社会不和や地域間格差を解消し、行政の信頼を回復することが緊急かつ重要な課題となっている。
解決すべき課題 コートジボワールでは、道路(国道を除く)や小学校、給水施設、保健施設等のコミュニティインフラの新設・改築・補修・維持管理は、地方自治体(市役所、州自治体)がその管轄に応じて実施している。しかしながら、コミュニティインフラの情報(正確な位置、規模、築年数、状態等)を適切に管理できおらず、どの施設の建設や補修を優先的に行うべきなのか、明確に判断ができない状況にある。適切に管理できていない原因の1つとして、情報がデータ化されていないことが挙げられ(紙で管理)、情報が古いまま放置されていたり、情報を見つけられなかったりする。
また、このような背景から公共事業の計画や実施内容について住民への透明性のある説明が不十分な傾向にある。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 安価で、かつ、ITスキルの低い地方自治体職員でも使用しやすい情報システム。
市場規模
関連する公的機関 中北部地域のいずれかの州内の複数の市役所/もしくは大アビジャン圏内の複数の市役所
関連するJICAの方針 国別開発協力方針重点分野「(1)平和で安定した社会の維持」
安全・安心で公正な社会の形成、基礎的な行政サービスの回復、透明性のある行政サービスの提供を通じて、社会不和や地域間格差を解消し、行政の信頼回復を目指す。
関連するODAプログラム・プロジェクト 技術協力「中部・北部紛争影響地域の公共サービス改善のための人材育成プロジェクトフェーズ2」、技術協力「大アビジャン圏社会統合促進のためのコミュニティ強化プロジェクトフェーズ2」
留意点 自治体によっては、コミュニティインフラ情報自体が不在の場合もある。その場合、自治体内に情報収集・集約体制を構築し、機能させることから始める必要が生じる。そのため、事前調査時に対象としたい自治体において、情報そのもの、及び情報収集・集約体制の有無を確認する必要がある。また、導入後のデータベースの維持管理・更新能力の育成、経常的フォローについても事前に考慮する必要がある。
リスク
備考
参考動画

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