民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 03-048-0362)

対象分野 廃棄物管理
対象分野詳細 収集・運搬、中間処理(3R、焼却、コンポスト化、分別等を含む)、最終処分場管理等
SDGsゴール 11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
対象国 ブータン
対象地域(州・県名) ティンプー(首都)
対象国・地域の現状 ブータンは近年、堅調な経済成長や所得水準の上昇に伴う都市化が進展しており、農村部から都市部への人口流入が進んでいる。また、経済発展に伴うテレビやインターネットの普及による情報量の増加は人々の購買意欲を増進させ、輸入品の増加に伴う生活様式の変化につながっている。こうした都市人口増加や生活レベル向上は廃棄物発生量の増加を促しており、生活環境・公衆衛生の悪化を招いていることから、廃棄物管理システムの整備が求められている。
このため、ブータン政府は第12次5か年計画(2018〜2023年)において重点分野の一つにカーボンニュートラルな開発の促進を掲げてゼロ・ウェイストの実現に向けた廃棄物管理に取り組む姿勢を明確にしている。また、廃棄物管理分野における戦略を定めたNational Waste Management Strategy(2019年)では4Rs(Reduce, Reuse, Recycle, Responsibility)の原則を推進することとしている。
こうした中、首都ティンプー市では廃棄物最終処分場は1か所のみであり、しかもその残余年数は4年と見積もられている。このため、残余年数の延長するための重要な手段として4Rsの実践は急務である。リサイクルの取組ではコンポスト化や有価物回収が行われているほか、社会起業家によって廃プラがプラスチックポールやアスファルト舗装の材料として活用されており、アスファルト舗装へは過去5か年で190トンのプラスチックが活用された。
しかし、こうした取組によりリサイクルされている廃プラは未だに限定的であるため、今後廃プラリサイクルを促進するための技術革新や普及が必要である。
解決すべき課題 ・廃プラリサイクル率の向上
・廃プラリサイクルによる道路建設の普及
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・廃プラ分別技術
・廃プラリサイクル技術
・廃プラを活用したアスファルト舗装技術
市場規模
関連する公的機関 公共事業定住省道路局(DoR, MoWHS)
関連するJICAの方針 我が国の対ブータン援助重点分野の一つに「脆弱性の軽減」を掲げ、廃棄物管理を通じた都市環境改善により環境問題・気候変動への対応を支援することとしている。
関連するODAプログラム・プロジェクト 無償資金協力「廃棄物管理改善計画」(2020〜2021年)
草の根技術協力「ティンプー市における廃棄物適正管理に関する技術移転事業」(2017〜2020年)
留意点
リスク
備考
参考動画

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