対象分野 | 農業 |
対象分野詳細 | 加工・流通・輸出振興 |
SDGsゴール |
2. 飢餓をゼロに 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 12. つくる責任 つかう責任 |
対象国 | ケニア |
対象地域(州・県名) | |
対象国・地域の現状 |
国内総生産の26%、雇用の80%を創出する農業は、ケニアの経済にとって重要なセクターである。中でも園芸作物(果物・野菜・ハーブなど)は、2018年の輸出額が前年比33%増の約1,537億KES(約1,592億円)となり、外貨獲得の貴重なサブセクターとなっている。主な輸出先は欧州だが、その中でもイギリスが大半を占める。 一方、イギリスは食品の包装などに使われるプラスチックの削減に動いており、具体的にはプラスチック包装に関して、再生プラスチックの含有量が30%未満の場合は課税する方針を発表し(plastic packaging tax)、2022年4月からの運用を予定している。 現在、ケニアでは包装の選択肢は限られており、プラスチックのリサイクルも普及していない。ケニア政府はプラスチックのリサイクルを推進するため、関連企業に減税、VAT免税などの優遇措置を導入している。 また、ケニアでは輸出農産物の多くが加工されず原材料のまま輸出されている。物流など様々な要因が関係しているが、大きな要因の一つに加工における機械化の遅れが挙げられる。紅茶やコーヒーなど植民地時代からの歴史を持つ分野は比較的加工が進んでいるが、野菜・果物の加工などは国内向けも含めて、まだまだ改善の余地がある。 |
解決すべき課題 |
・プラスチック以外の包装の選択肢の提供 ・プラスチックのリサイクルの促進 ・輸出農産物の付加価値向上 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
・プラスチックを代替可能な包装素材 ・プラスチックリサイクルに関わる製品・技術 ・農産加工品の品質向上・維持や生産性向上・拡大に繋がる製品・技術(原料処理、乾燥、製品の梱包など) |
市場規模 | |
関連する公的機関 |
Ministry of Agriculture, Livestock, Fisheries and Cooperatives (MoALFC) Ministry of Industrialization, Trade and Enterprise Development (MoITED) Kenya Association of Manufacturing (KAM) |
関連するJICAの方針 |
国別開発協力方針「重点分野(3)農業開発」 主要産業である農業の振興に向け、小規模農家の市場ニーズに対応した営農力やバリューチェーンの強化支援に取り組む。加えて、食料安全保障の確保の観点から、輸入依存率の高いコメを対象とした生産性の向上やポストハーベスト・ロスの低減及び適切な農業機械・肥料等の利用促進に取り組む。また、栄養改善の観点から、栄養価の高い食料へのアクセス・摂取の改善支援に取り組む。 |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
技術協力プロジェクト「小規模農民組織強化・アグリビジネス振興プロジェクト」 技術協力プロジェクト「灌漑地区におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト」 個別専門家「北部回廊農業開発アドバイザー」 |
留意点 | 機械を提供する場合、高機能の機械を修理・整備できる技術者は限られる。ケニアの人材を育成するなど、アフターサービスも含めた検討が求められる。 |
リスク | |
備考 | |
参考動画 |
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