民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 03-215-0053)

対象分野 廃棄物管理
対象分野詳細 収集・運搬、中間処理(3R、焼却、コンポスト化、分別等を含む)、最終処分場管理等
SDGsゴール 11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
対象国 コスタリカ
対象地域(州・県名) 全域・特にサンホセ首都圏(GAM)
対象国・地域の現状 コスタリカにおける廃棄物量は増加傾向(2017年:4千t/日)にあり、発生する廃棄物の50〜60%が有機性とされる。焼却ではなく埋立処理を行うコスタリカであるが、30カ所ある最終処分場の残余年数は10年と言われる。
解決すべき課題 有機性廃棄物の削減は、最終処分場へ持ち込まれる全体量を減らす観点から重要。2019年発表『コスタリカ国家脱炭素化計画』:統合的な廃棄物管理(10本柱の一つ)は、「有機性廃棄物由来のメタン削減」に向けて、2022年の技術政策/計画を掲げている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・家庭/産業セクター向け有機性廃棄物の活用技術(=飼料・堆肥・肥料化)
・有機性廃棄物由来のバイオガス活用技術(=電気・ガス・熱利用)
市場規模 収集される廃棄物の50〜60%が有機性廃棄物と考えると、処理の対象量は2千t強/日。また、廃棄物回収を担う市予算を見ると、廃棄物回収にかかる予算執行率は58%(全国81市平均:2019年)に留まっており、市役所との交渉は一案(残予算の活用提案)。
関連する公的機関 保健省、環境エネルギー省、地方自治体【全国81市】、市開発庁(IFAM)
大統領府、【最先端技術の場合】科学技術通信省(MICITT)
関連するJICAの方針 基本方針(大目標)環境分野を中核とした持続的発展への支援
重点分野(中目標)環境保全
開発課題(小目標)都市環境改善・自然環境保全プログラム
関連するODAプログラム・プロジェクト ・ボランティア派遣(環境教育・廃棄物処理・自然環境保全分野)
・課題別研修(環境管理・廃棄物管理)
・中小企業・SDGsビジネス支援事業/案件化調査:A-Tech 株式会社(廃棄物処理)
留意点 有機性廃棄物のコンポストセンターを有する市は多数あるも、生成された堆肥は無料配布・内部利用に留まり、商用化されていない。堆肥の効果証明(含む重金属/プラスチック/化学肥料フリー)がネックとなっている点、同証明実験/数値化は重要。
リスク 活用される技術が、環境にインパクトを与える場合、環境エネルギー省(MINAE/同傘下SETEMA)のEIA手続き/承認を要する可能性がある。
備考 コスタリカからの課題別研修生:歴代2,300名超のうち、約150名が廃棄物管理及びコンポスト研修に参加。また、公的機関(市等)では関連ボランティア約10名が活動中。
上記12.案件化調査は「破砕分別機導入」の為、有機性廃棄物活用の本件と重複せず。
参考動画

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