民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-587-0250)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 保健医療
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
対象国 コートジボワール
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 コートジボワールでは診療費の負担、地域住民を巻き込んだ保健活動の不十分さ、保健施設までの距離(国民の33%が保健施設から5km以上離れたところに居住)などから公共保健サービスの利用率が低く、妊婦健診を規定通り4回受ける女性は全体の約5割に留まる。
また政府予算、保健施設、人材ともにリソースが十分でない上配置が不均衡で地方に少なく都市に集中している。
一方、こうした格差の是正に必要な保健情報の管理が機能しておらず情報に基づいた医薬品の供給なども適切に実施されていない。
解決すべき課題 ・保健施設と住民の間のコミュニケーション(保健施設の運営に対する地域の住民の参加や、保健施設から地域の住民に対する日常的な健康管理の啓発など)の不足が公共保健サービスの利用率の低さの一因となっている。
・また都市部と地方部の間の、保健施設や人材の配置の格差は以前より指摘されているが根本的な解決に至っておらず引き続き課題となっている。
・医薬品の在庫管理や医療機材管理については、報告と実態が乖離している、必要量の試算ができない、など収集される情報の質とその活用が大きな課題となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・携帯アプリなどのコミュニケーションツール
・電気の有無や操作者のレベルに応じた現地で利用可能な保健医療ツール(簡易検査や遠隔診断など)。
・情報収集ツールのユーザビリティの向上と使用法の研修、また収集情報に紐づく統合的な物品調達・配送システム。
市場規模 コートジボワールには2023の1次保健施設があり、一施設あたりの人口は約12000人となる。医療従事者が最も多い地域と最も少ない地域では看護師一人あたりの人口で約2倍、医師一人あたりの人口で約4倍の差がある(2017年保健省データ)。通常公共保健施設の医薬品は保健省の中央薬局(新公衆衛生薬局)で一括して管理され、地方の病院や保健区の事務所に定期的に郵送される。
地方でもスマートフォンを利用する人は一定数おり、集落の中心では電波状況も問題ない。
関連する公的機関 保健公衆衛生省(Ministère de la Santé et de l’Hygiène Publique)
関連するJICAの方針 国別開発協力方針重点分野「(1)平和で安定した社会の維持」
妊産婦・新生児の継続ケア確立を中心に地域、保健施設、総合病院、大学病院の全レベルで保健サービスの提供および利用促進を通じてUHCの促進を図る。
関連するODAプログラム・プロジェクト 女性・子ども・貧困層に向けたUHC推進プログラム
留意点
リスク
備考
参考動画

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