民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-763-0257)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 保健医療
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
10. 人や国の不平等をなくそう
対象国 ウズベキスタン
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 ウズベキスタンでは、全死因の84%を非感染性疾患が占め、虚血性心疾患(28%)、脳神経疾患(11%)、がん(8%)、糖尿病(3%)などが上位を占める。
非感染性疾患については、国立の専門病院(国立心臓病センター、国立腎臓センター等)や州病院などで治療が行われているが、旧ソ連時代に整備されたインフラが老朽化したまま使用されている病院も多く、機器の更新・近代化が求められている。
解決すべき課題 非感染性疾患対策にあたっては、一次・二次医療施設におけるスクリーニングの強化、三次医療施設における診断・治療能力の強化、さらには予後ケアとしてのリハビリテーション機能強化がより一層求められており、これら各医療段階における簡易検査キット、各種診断機器、リハビリ運動器具等の導入のポテンシャルがある。
またリハビリテーションについては資格制度が整っておらず、人材育成に課題がある。今後は、同分野における人材育成について、国際標準のノウハウ導入のニーズが見込まれる。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・非感染性疾患の早期診断・治療に関する機器・検査キット等
・理学療法、作業療法などリハビリテーションに関する技術
・リハビリテーション関連機材、運動器具等
・介護機器
市場規模 ・人口3300万人(中央アジア5か国計7300万人、2018年)
・リハビリテーションに関しては全国11のセンターで年間25000人を治療。
関連する公的機関 保健省(Ministry of Health)、保健省管轄のAgency on medical and social services
関連するJICAの方針 JICAは、「対ウズベキスタン国別開発協力方針」における重点分野「社会セクターの再構築」の中で保健医療分野での協力を重点課題とし、非感染性疾患対策を中心に協力に取り組む方針を掲げている。今後円借款を通じて首都の国立脳神経センターを建設予定のほか、資金協力を通じてアンディジャン、サマルカンド、ヌクス等の地域拠点病院の整備を進めていく方針。またリハビリ分野については過去に機材を整備した国立リハビリセンターでの理学療法士隊員の活動のほか、今後、幼稚園等でのリハビリ支援・インクルーシブ教育の強化にも取り組む予定としている。
関連するODAプログラム・プロジェクト ・無償資金協力「ナボイ州総合医療センター機材整備計画」(2015年)※後継案件を実施予定。
・無償資金協力「国立障害者リハビリテーション・センター整備計画」(2008年)
・技術協力「非伝染性疾患予防対策支援プロジェクト」(2010年〜2013年)
・技術協力「非感染性疾患予防対策プロジェクト」(2020年〜2024年)
留意点
リスク
備考
参考動画

このページは、当機構が契約するスパイラル株式会社情報管理システム「スパイラル」が表示しています。