民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 10-051-0281)

対象分野 防災・災害対策
対象分野詳細 気象災害等(洪水、土砂災害、台風、高潮、海岸侵食等)
SDGsゴール 13. 気候変動に具体的な対策を
対象国 バングラデシュ
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 バングラデシュは、3つの国際河川の下流デルタが国土の大半を占め、北がヒマラヤ、南がベンガル湾を挟む地理的特性から、洪水、河岸浸食、高潮、サイクロン、竜巻といった災害が発生するが、堤防等の水害対策関連インフラや予警報に必要な施設の能力や維持管理の技術が不足している。
また乾期の水利用、塩水遡上、地下水低下、河川上下流の水配分調整の不足といった水資源管理に係る問題が顕在化してきている。加えてユーラシアプレートとインド-オーストラリアプレートの境界が近く地震発生リスクが指摘されているが、耐震対策は制度、規制の整備、耐震補強技術の開発等が遅れている。
解決すべき課題 上に同じ
活用が想定される製品・技術・ノウハウ @堤防、護岸の適切な設計、施工・施工管理、安価な維持管理、緊急補修等に資する製品技術(バングラデシュの社会経済状況を鑑み、部材・資機材については、現地で生産かつ普及出来るものが望ましい。また、現地の設計者及び施工業者のレベル感に合わせた技術であること。)
A河川における効率的、経済的な水位・流量観測、縦横断測量、ドローン等による空中写真撮影等に資する製品技術
B既存の建物の耐震補強工事に係る適切な設計、施工・施工管理に資する製品技術(バングラデシュの社会経済状況を鑑み、部材・資機材については、現地で生産かつ普及出来るものが望ましい。また、現地の設計者及び施工業者のレベル感に合わせた技術であること。)
C土木及び建築における高効率で且つ一定品質以上の原材料(鉄骨、セメント、骨材、型枠、足場などで既存の粗悪で質の低い資材の代替となるもの(現地の経済レベル及びサプライチェーンを考慮する必要あり)。また、バングラデシュ特有の細粒土の粒度調整に資する技術。)
市場規模
関連する公的機関 防災救援省防災局、消防市民防衛局、公共事業局、住宅建物研究所、水資源開発庁等
関連するJICAの方針 国別開発協力方針・事業展開計画参照
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kuni_enjyo_kakkoku.html
関連するODAプログラム・プロジェクト 防災/気候変動対策プログラム
・円借款「都市建物安全化事業」(公共及び民間建物の耐震化)
・技術協力事業「災害リスク削減のための建物の安全化強化プロジェクト」(建築基準の適切な執行や官民の技術者の人材育成等)
・科学技術協力(SATREPS)「都市の急激な高密度化に伴う災害脆弱性を克服する技術開発と都市政策への戦略的展開プロジェクト」(バングラデシュの建築資材や施工技術に適した建物補強技術の開発)
・技術協力事業「包括的河川管理に係る計画策定能力強化及び技術適応サイクル構築プロジェクト」(バングラデシュにおける河川管理に係る知見・技術を蓄積、活用するシステムを構築)
・技術協力事業「地方防災計画策定・実施能力強化プロジェクト」(災害リスク削減のための事前防災事業を促進するため、地方防災計画策定・実施を支援)
・技術協力事業(個別専門家)「統合的水資源管理アドバイザー」(水資源開発、治水に関する技術指導) 他
留意点
リスク
備考
参考動画

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