民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 08-024-0226)

対象分野 保健医療
対象分野詳細 保健医療
SDGsゴール 3. すべての人に健康と福祉を
対象国 ラオス
対象地域(州・県名) ラオス全国
対象国・地域の現状 ラオス政府は、2025年までのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成を目標とし、医療サービスの提供体制の改善に取り組んでおり、医療サービス質改善と医師・看護師など医療人材育成が優先課題となっている。しかし機材の老朽化や不足により、増大する患者のニーズや人材育成のニーズに対しては、十分に応えられていないのが実状である。特に、ラオスの妊産婦死亡率は、出生10万対197と改善傾向にはあるが、依然としてアジア地域で最も悪い国のひとつである(World Health Statistics,2018)。
解決すべき課題 地方部においては、貧困率が高く、医療サービスの提供体制が不十分であるため、熟練技術者による出産介助は都会の90%に比して50%と低い(LSISII,2017)。医療機関では必要な点滴ポンプやシリンジポンプ、心電図モニター、超音波機器や分娩監視装置(CTG)等の医療機材の不足が見られる。例えば、南部のアタプー県病院やセコン県病院は1台しかCTGを配備しておらず、また、郡病院でも少しずつCTGの需要が増えてきているが、不足している。このような状況から、妊産婦の安全なお産に必要となる医療機材の普及をラオス保健省や病院も強く望んでいる。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 点滴ポンプやシリンジポンプ、心電図モニター、超音波機器、分娩監視装置等
※ラオスの保健省は予算が限られており、資機材の購入.維持管理には質の高い医療提供のための革新的なファイナンススキームの提案が求められる。
市場規模 公立病院:ヘルスセンター約1000、郡病院約140、県病院17、中央病院5
私立病院:入院設備を伴う病院は大都市に少数、診療所は全国に多数
関連する公的機関 保健省、保健局、病院、ヘルスセンター
関連するJICAの方針 「対ラオス人民民主共和国 国別開発協力方針」(2019年4月)における重点分野及び
「ラオスの持続可能な発展に向けた日本・ラオス開発協力協同計画」の三本柱の1つ「環境・文化保全に配慮した均衡のとれた都市・地方開発を通じた格差是正」における「社会サービスの質改善」に位置づけられる。
関連するODAプログラム・プロジェクト 個別専門家「保健政策アドバイザー」(2018-2020)
技術協力プロジェクト「保健医療サービスの質改善プロジェクト」(2016-2021)
技術協力プロジェクト「持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト」(2018-2023)
無償資金協力「セタティラート病院及びチャンパサック県病院整備計画」(2018-2022)
中小企業海外展開支援事業「ビエンチャン市における医療廃棄物を含む有害廃棄物処理・管理改善に向けた普及実証事業」(2016-2017)
留意点
リスク
備考
参考動画

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