民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-539-0100)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 水供給・上水道(水源開発、浄水処理、無収水対策、配水管理、水質検査、顧客管理等)
SDGsゴール 6. 安全な水とトイレを世界中に
対象国 南アフリカ共和国
対象地域(州・県名)
対象国・地域の現状 南アフリカは恒常的な水不足の問題を抱える国であり、給水施設の維持管理やサービス等の能力強化は、同国の安全・安定的な給水サービスの基礎 構築や社会・経済発展にかかる国家的な課題となっている。他方、近年では水道施設の老朽化や維持管理の問題等により、全国平均の無収水率は3割を超え、特に中小規模の地方自治体でこの問題が顕著である。地方自治体や水道事業体職員の技術向上と人材育成、関連インフラやシステムの整備は国家的な課題となっている。
解決すべき課題 南アフリカにおける信頼性の高い水道供給を阻害する課題として、多くの水道配水本管がアスベスト製であり、管の破裂事故が日常的に頻発していることがあげられる。多くの自治体がそれらの敷設替えを進めているが、開削工事に長い時間がかかり、工事対象エリア周辺への日常生活や経済活動への影響が避けられない状況となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ ・浅層(〜土被り2m程度)における塩ビ・ポリエチレン水道本管(直径100〜250mm程度)の非開削管敷設技術(延長300m程度までを目安とする)。
・既設アスベスト水道本管の非開削による安全な撤去技術。
一般に南アフリカでは水道管は道路脇の住宅地と道路との間の緩衝体(道路用地)の中に敷設され、埋設深度も土被り2m程度までとなっている。他の埋設管も少なく、新設する水道本管はプラスチック管が用いられているため、小規模掘削機によるトンネル工法の適用が可能であると考えられる。併せて、既設アスベスト管も安全に非開削で撤去できるとより望ましい。
市場規模
関連する公的機関 水・衛生省(Department of Water and Sanitation:DWS)、各州水衛生省事務所(Provincial-DWS)、南アフリカ地方自治協会(South African Local Government Association: SALGA)、水道公社(Water Board)、各自治体(Municipality)
関連するJICAの方針 課題別指針: 水資源
JICAの水資源分野の協力方針: 〜水供給・衛生・水資源管理〜
関連するODAプログラム・プロジェクト 技術協力「IBTC 無収水研修能力強化プロジェクト」
留意点
リスク
備考
参考動画

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