対象分野 | 農業 |
対象分野詳細 | 加工・流通・輸出振興 |
SDGsゴール |
8. 働きがいも経済成長も 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 17. パートナーシップで目標を達成しよう |
対象国 | ルワンダ |
対象地域(州・県名) | ルワンダ全土 |
対象国・地域の現状 |
ルワンダは労働人口の約6割が農業従事者であり、国内総生産の約3割が農業セクターによるものとなっており、農業は重要な産業となっている。一方で、その国土面積は、四国の1.5倍、耕作適地は全国土の48%と限られている。 このような状況下、ルワンダ政府は輸出を念頭に置いた高付加価値の農産物のバリューチェーンの強化を推進しており、2018年における農業輸出516百万ドルを2024年までに10億ドルに引き上げることをめざしている。 一方で、ルワンダ国内の輸出を行う高付加価値農産物の業者は少数で規模も小さい。また、契約栽培農家のスキル不足、商業生産に必要な投資(ハウス栽培、パッケージング、貯蔵、ロジスティクス等)が限られていること、高い国際基準の要求(品質や植物検疫等)、新規市場の獲得や輸出品の国際価格情報を分析する能力の不足、国際価格変動への対応等の課題がある。 なお、ルワンダの伝統的な輸出品である、茶とコーヒーは課題はあるものの、バリューチェーンはある程度確立しているが、国際価格変動の影響を大きく受けるため、輸出農産物の多角化を推進している。 具体的なデータとしては、以下の通り。 ・ 茶の輸出先は、アジアへ52%、EUへ28%はEU、 ・ コーヒーは、EUへ60%超、USへ20%、少量をアジア大洋州、 ・ 除虫菊はUSに加えEUやアジア、 ・ ほとんどの園芸作物は域内へ輸出される一方で、高付加価値の園芸作物(花き、インゲン、チリ、パッションフルーツ等)はEUへ。低価値や基幹作物は、東アフリカやその周辺国へ輸出。DRCが最大の輸出先であり、ルワンダの域内輸出の80%を占める。 ルワンダは、新型コロナウィルスによる国際航空便や大幅な減少、輸送コストの上昇、国際需要の低下を受け、園芸作物の輸出量が大きく減少した。これに対し、ルワンダ政府は国際航空便の確保、農家や輸出事業者への支援により、輸出回復に向けた取り組みを強化している。このような状況下、アリババグループのeWTP(電子世界貿易プラットフォーム)において、ルワンダコーヒーの販促に係るオンラインライブストリーミングイベントが開催され、1分以内に約1.5トンの焙煎ルワンダコーヒー豆を販売した。 |
解決すべき課題 | ・輸出を念頭に置いた高付加価値農産物バリューチェーン不足 |
活用が想定される製品・技術・ノウハウ |
・EUや米国等の先進国への輸出を念頭に置いた高付加価値農産物や加工品のバリューチェーン構築・改善ノウハウや仕組み(コールドチェーンの整備を含む) ・ コンゴ民主共和国等の東アフリカやその周辺国への輸出を念頭に置いた基幹作物や園芸作物、農産物加工品のバリューチェーン構築・改善に係るノウハウや仕組み(コールドチェーンの整備を含む) ・ バルク取引を構築し輸送費を低減させるノウハウや仕組み(国際的なE-commerceプラットフォームでのライブコマース等) |
市場規模 | |
関連する公的機関 |
農業・畜産資源省(MINAGRI: Ministry of Agriculture and Animal Resources) 国家農業輸出振興機構(NAEB: National Agricultural Export Development Board) 農業局(RAB: Rwanda Agriculture and Animal Resources Development Board) |
関連するJICAの方針 |
重点分野:農業開発(高付加価値化・ビジネス化) 開発課題:農業開発 協力プログラム:付加価値農業・ビジネス振興プログラム |
関連するODAプログラム・プロジェクト |
・技術協力プロジェクト「コーヒーバリューチェーン強化プロジェクト(CUP)」2017年‐2020年 ・中小企業支援「菌根菌を活用したマカダミアナッツの有機農業技術の普及・実証事業」2017年‐2020年 |
留意点 | |
リスク | |
備考 | |
参考動画 |
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